今回のテーマは「ペインボディ」です。
※この記事は、意識マスターのエックハルト・トール氏が語る「ペインボディ」についてその意味を解説しつつ、その溶かし方をご紹介する内容になります。
エックハルト・トールと言えば、意識です。そしてエゴとペインボディですね。意識マスターとぼくが勝手に言ってる由縁です。
ペインボディについては、彼の著書、The power of nowやA new earthで20年以上前に登場している言葉です。
内容的にはエゴを手放すとか、時間は今だけやで。というお馴染みのやつなんですが、ペインボディのコンセプトはおそらく今のぼくらにも響くものがあるでしょう。
- ペインボディとはなにか?
- ペインボディを手放す&溶かす方法
- 過去の痛みは消えないことはない?
- まとめ
ペインボディとは何か?
まずは、トール氏の語るペインボディについておさらいしていきましょう。
痛みの集合的無意識?
ペインボディは、以下の意味があるようです。
人がエネルギーフィールドに抱えている古い感情的な苦痛の集積のこと。
ニューアースより
彼によると、人間は古い記憶を長々とひきずる傾向があるようです。
その痛みの記憶、感情やマインドが痛いと錯覚している状態が蓄積されたモノをペインボディとしています。
要するに、ライトボディの逆バージョンみたいなものだとぼくは思います。痛みや古傷の集合的無意識ともいえるでしょう。
「古い」と「人」の理解を広げる
このペインボディの考えで面白い点は、それがあらゆる時間を遡り、あらゆる分野・レベルを包括している点だとぼくは感じます。
トール氏によれば、ペインボディをつくるものは、個人レベルだけでなく、性別、宗教、土地、家庭環境、社会、政治、魂レベルなどなど、目に見える範囲から目に見えない範囲まで指摘しているところですかね。
例えば、人生には苦しみや悲しみがなければいけない。それを乗り越えてこそ人生である。という考えがあなたの中にあるとしましょう。
その考えをつくったのは、あなたがいままでの人生でそういう経験をしてきたから。
という側面だけでなく、
親がそういう考えだったから。もっと言えば、親の親がそうだったから。そして、もっともっと言えば、そういうお国柄にあるから。土地柄にあるから。
宗教観があるから。メディアや娯楽文化が。そして、性別的に。とか、過去世・前世にも。などなどあらゆるレベルでペインボディがエサにしている部分があるで。
という指摘がかなりおもろいですね。
- 自分の感情・マインド
- 親や先祖のもの
- お国柄・土地柄
- 宗教観・信仰心
- 性別・生物学的DNA
- 外部情報(社会・倫理観・メディアなど)
- メタフィジックスな事柄
- etc..
「ほんとうのあなた」ではないあなた
トール氏はほんとうの自分ではない自分という表現をしていました。
ペインボディが刺激されたり、その破壊力が強くなるとき、自分の内側にあるもう1人の自分が表面化するようです。
それが別の言い方だと、思い込みだったり、トラウマだったり、顕在意識だったりなんでしょうかね。
表面化のきっかけは、ぼくのイメージだと分かりやすいモノ(例えば身体的・精神的なトラウマなど)から、
分かりにくいモノ(例えばカルマ的なもの、性的な思い込み)まではびこっている気がします。
それぞれ個性があるかもね!
エゴとペインボディの違い
エゴとペインボディの違いは、簡単に言えば、個人レベルで説明するなら、
マインドや感情の「古傷」そのものがペインボディで、「古傷」がほんとうの自分と思い込むこと(そこで振る舞うこと)がエゴです。
アイデンティティは何か?
ペインボディがほんとうの自分と信じ込みすぎたり、ペインボディを失うと自分のアイデンティティが消えてしまうと思い込むとそれはエゴと一つになった状態になるようです。
例えば、人を信頼できない。という仮面(ペインボディ)があらゆる形で自分の人生に表面化するとしましょう。
ほんとうの自分は「人を信頼できる。」とわかっているのに、できないのは、仮面が心地よすぎて。とか、仮面脱いだら恥ずかしいから。
みたいに引き剥がせない深層心理が働くようです。
これ、なんとなくわかりますよね。一般的にネガティブと思われがちなこと以外にもこの仮面状態ってけっこうぼくはある気がしています。
なぜぼくらは決めつけるのか?
あらゆることをあらゆるレベルでぼくらは決めつける性質があります。
例えば、真実は○○である。とか偽物は××だとか。
個人レベルで言えば、自分はネガティブ思考だからダメである。とか。
トール氏によれば、その決めつけ、信じ込む性質っていうのは、個人由来やそれだけでないペインボディとエゴが肩を組んで街を練り歩いているような状態なのかもしれません。
ペインボディを解放&溶かす方法
ニューアースやThe power of nowにはそれを溶かしちゃう方法まで明記されています。
①ペインボディを認識する
まずは、自分がペインボディを持っていると認識することが必要不可欠らしいです。
ぼくの感覚だと、重苦しくネガティブでわかりやすいペインボディもあれば、馴染みすぎててペインボディとしてすら認識できません。っていうものもあります。
言わずもがな後者の方が体感としては「やさしい」ですが、やっかいです。
②「いま」を観察する・認識する
次のステップがなにもしないです。笑
厳密に言えばなにもしないではなく、ペインボディを認識して、それがほんとうの自分とは乖離しているものと認識・把握できている状態が、彼の言う「いまに在る」の一部なんですよね。
感情から一旦離れて、それ(ペインボディ)を客観的なモノとしてみてみましょうってやつです。
注意点として、観察するからといって、この痛みや感覚は幻想です。とか、これは自分ではないはずだ。とかそういうジャッジメンタルな部分は必要ないってことです。
あ、これペインボディやわ。でいいんです。楽勝ですね。
ペインボディを溶かす方法まとめ
いわゆるメンタルなんちゃらやマインドブロックを外すみたいな基礎は本当にこれで十分だとぼくは思います。
自分のペインボディを把握・理解
ペインボディの自分とそうでない自分の位置確認
The power of now!
注意点としては、一回で溶ける人もいれば、そうでない人もいるってところですかね。あと、この手のやつは合う合わないもあるんでしょうね。
そして、「観察」は真剣に突き詰めるというよりは、ラフな感じがおすすめです。お、ペインボディやわ。みたいな。
詳しく知りたい方はニューアースを手に取ってみてもいいかもしれません。
感情や魂レベルの痛み(ペインボディ)にマインドフルネスはなぜ有効なの?
ここからは、ぼくなりの見解で、なぜ「いま」へのフォーカス(ただ観察するだけ)が、有効打になりうるのかをちょっと文章にしてみます。
①引き算と足し算ができるから
整理が付くことがまずポイントになります。言葉を変えればフラットになるだし、バランスポイントなるものを発見するですかね。
ペインボディの厄介な点は、自分との同一化(一体化)を意識的にも無意識的にもしてしまう点です。
そこを観察することで、ナチュラルに切り離しが行われるというイメージです。
理由はシンプルで、これはペインボディで、自分は別のナニカだという意識or無意識が生まれるからです。
②能動的選択
ペインボディと何かはわからない自分が「違う」ことがわかると、あらゆることが自分に集約できます。
わかりやすい例を挙げるしたら、○○が原因で不幸な自分がいる。と感じている自分がいるとしましょう。この○○は、他人であれ、自分であれ関係ないです。
以下のようなプロセスを築くことが可能になります。
他人や出来事にある人は過去の自分に。今の自分にある人は、過去の自分に。
方法はなんでもOKです。
ピュアな自分の正体はわからんけど・・
もっと広げるのであれば、不幸そのもののペインボディを探るとか、幸福そのもののペインボディを探求することも可能です。
この心の微妙な能動的選択に気が付くきっかけになりうるのがマインドフルネスってやつですかね。
③自分への理解度
トール氏の訳本には、「ほんとう」の自分という言葉が登場します。
ぼくらは考える、必要以上に考える性質をもっているので、ペインボディと本当の自分を違うことが認識できたら、
次のステップとして、ほんとうを模索します。個人的には好みですが、この「ほんとう」って理解し尽くす必要はないと思います。
敢えて、ほんとうの自分を、スピリチュアルっぽい用語で説明するならワンネスだし、いわゆるアウェイクニングだし、魂レベルも含む自分です。
アヤシイ言葉を使わないなら、ただの「自分」です。
ペインボディとあいさつを交わす度にぼくらは案外、ほんとうの自分に瞬間的にあっているんでしょうね。
その幅やバリエーションの解像度や深みがいまへのフォーカス度とぼくは比例している気がします。
まとめ:自分オリジナルのペインボディの溶かし方
トール氏のおすすめとする「ペインボディの認識」はベーシックなものだと思います。何を用いなくてもできますし。
ただ、実感やリアリティが欲しいって人は、好きなことをする。嫌いなことをしない。とか、それこそ、ヒーリングとか音楽聴くとか温泉で溶かすとか。
あらゆる手段があるのかもしれません。
それこそ、ぼくらが肉体として生まれたその瞬間から、ほんとうの自分と出会うきっかけが散りばめられているんでしょうね。
あまりにもキズが深いと思い込んでいる人は、いくつもの「溶かし方」を模索してみましょう。切り離したいとおもって、そうできそうならば何でもアリです。
過去の痛みで治らないものはないです。そして未来に起こりうる痛みで癒えないものもありません。
国家、人種、宗教、性別、メタフィジックスなもののあらゆる境界線を越えて、ぼくらはほんとうの自分と巡り合うチャンスにいま在るのかもしれません。
エックハルト・トールみたいにロンドンの公園に入り浸って、
周りからこいつトチ狂ったなって思われてからが人生の始まりだったら脚本としてはけっこうおあつらえ向きですね。
みなさんにとっての「ロンドンの公園」の入り口を是非みつけていきましょう。
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。
質問や意見がありましたら、コメントやSNSまで。
ペインボディについての動画Ver.は以下よりご覧ください!
ちなみに、ニューアースは枕元に忍ばせて寝るといいで!めちゃくちゃエネルギーが回るで。
クオリティがどんどん洗練された宇宙人になっていきますね笑