今回のテーマは「繊細・敏感」です。
※この記事は、「繊細な人」と「エンパスな人」は、やっぱり何か違うぞ。と思う自分の感覚をシェアする内容になります。
他人や、周囲、環境の影響を強い共感を覚える人、それらを自分の気持ちのように(無意識的に)受け取る人のことを、
スピリチュアルな言葉では「エンパス」、心理学的な言葉では「HSP」と呼びます。
最近だと、「繊細さん」なんて本もあったり、わりとみんな敏感に色々なものと同調していることに気が付いている予感なのかもしれません。
言葉の定義は人それぞれ様々あるとして、ヘルシーな繊細な人とエゴい「繊細な人」はやっぱり違うのではと思うところがあるのでシェアしてみます。
みなさんは、自分にある「共感覚」、好きですか?嫌いですか?個性だと思いますか?苦手でやめたい性質の一部でしょうか?
今回のお話流れ!
- 繊細な人(エンパス)の特徴とは?
- 「繊細な人」とエンパスの違い
- 自分がつくる生きやすさのコツ
- まとめ
繊細な人・HSP・エンパスとは?
このブログでも何回か「共感覚」的なことについては触れているのでさらっといってみましょう。
繊細な人、エンパス、HSPの定義
エンパス、HSPは出どころが違うので、その定義もじゃっかん異なると言われますが、簡単に言えば、
自分以外の人や周囲にとても敏感で繊細な気質を持っている人、共感力をもつ人のことを言います。
五感の刺激に敏感で、音や光に反応を示す人もいれば、スピリチュアルな観点から言えば、第六感的なものを持つ人もいると言われます。
「感覚」の話なので、人に言っても100%伝わりきらない(理解を得られない)可能性があるので厄介な側面もあります。
ちなみにエンパス気質は、人間だけでなく、他の生物も持ちうる防衛(生存)本能的なものという人もいます。
特徴ってなんかある?
HSPについては、エレイン・アーロン博士というこの分野の第一人者的な人が研究をしているので、その特徴はしっかりできていますが、
エンパスはごちゃまぜスピリチュアルをルーツとするので、その特徴も人それぞれ解釈が異なります。
少し長いですがそれぞれ特徴としてみてみましょう。
- 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋など、プライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンなどの音に圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短時間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり、物を忘れないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できない
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
- 人のエネルギーを自分のもののように感じる
- 直感が優れている
- 疲れやすい
- 気分がすぐれない場所、痛みを共有する
- サイコパスを惹きつける
- 人混みが苦手
- 人の嘘が直感的にわかる
- 知識面において言われなくてもわかっていると感じる
- 依存されやすい、しやすい
- 身体的・精神的疲弊感から一人になりたくなる。
- 周りから「変り物」扱いされたことがある
- やり玉にあげられやすい・批難・嫉妬対象になりやすい
- 自分の感覚なのか、他人の感情なのかわからなくなる(他人と自分の境目がわからない)
- 物事・仕事・興味関心などが変わりやすい
- 他人の本心・本音がわかる
- 五感に敏感(鼻・耳が多め)
- 残酷なニュース、暴力的なシーンは取り入れるとグロッキーになる
- 話し上手より聞き上手派
- 目に見えない部分の感覚が鋭い
- その人自身がパワースポットになる
- 自然や動物、赤ちゃんに惹かれる
- 相手の咎を探さない、自分を責めがち
- 自分を責めるので、相手の悪いエネルギーを自分の思い込みとする癖がある
- 天候や季節などの空気感で体調の善し悪しが左右される
- 時間的な束縛、社会的ルールが苦手
- エネルギーの枯渇に気付かないで頑張っちゃう
- ネガティブな感情・感覚・エネルギーに焦点あてがち
- 外は危険だと思う(笑)
HSPは博士が、データや理論から導くので、日常生活や五感をベースにそれらをデータ化(文章化)しているのに比べ、
エンパスは、色んな人がやんやいうので、五感やいわゆるパラノーマルチックな部分にも言及が多いイメージです。
一言で特徴を表すなら、エネルギー(人や人以外の見えない意識や感情感覚)を共有する人ですね。
「繊細な人」「敏感な人」の特徴を考えてみる
ここからがこの記事の本題ですが、エンパスと「繊細な人」はやっぱり違う気がするのでそこをシェアします。
「繊細な人」とは?
「繊細な人」と囲ったのは、繊細な部分を持ちながらも、
その繊細さをエゴ(優越感や特別感)と混同させてしまいがちな人を敢えてわかりやすく表現してみました。
ここでいうエゴは、繊細だからキツイ、苦しい、理解してよ!と悲壮感が漂う人もいれば、繊細だから人と違って、すごいだろ!と強気な感じもいるかもしれません。
念を押しておきたいのは、「繊細な人」を批判したいわけではなく、それ脱皮するチャンスを自ら棒に捨てている部分もあるかもね。
という示唆を敢えてしたい魂胆があります。
①「繊細な人」はジャッジ、ラベル付けが好き
僕が勝手に思う、エゴ付きの「繊細な人」は、いわゆる世界を二分に分ける考え方が好きな人です。
良い人と悪い人、ダメな生き方と正しい生き方、美しいものと汚いもの。繊細な人とそうでない人などです。
ジャッジがダメとか、ラベル付けをするのがいけない。というわけではなく、それ白旗あげちゃった方が繊細な人は楽ですよ。
②「繊細な人」はネガティブなものにこだわる
「繊細な人」は他人からのネガティブなエネルギー(言葉や意識、感情や感覚)にはとても敏感に反応を示す反面、
自分が発するエネルギーにはわりと関心がないふりをするのが得意かもしれません。
感覚というのはネガティブなものだけに反応を抱くという側面だけではなく、ポジティブなものにも共感覚を覚えられます。
③「繊細な人」は良いものにこだわる
ジャッジメントの派生ですが、「繊細な人」は自分の敏感さを棚に上げて、良いモノ(厳密に言えば良いと判断されているもの)を声高々に叫びます。
良いものをピックアップしていく人生はとても素敵で素晴らしいですが、世界は想像する以上に広すぎるので、色んな好みがあることを思い出しておきたいです。
自分にとって合うもの好きなものを強要したり、合わないもの嫌いなものを主張しまくるのは少なくとも、エネルギーがもったいない気がします。
④「繊細な人」は敵をつくりあげる
自分のエンパシーさにすがる人は、敵を作ることが得意です。
なぜ僕らは共感覚を抱くかというと、他人と自分の境界線が薄いからです。
もちろん、自分の身を守ることは最優先事項にして相違ありません(自分が傷を負ったと感じる時は特に)が、
そのうえで相手や敵を作り上げ続けるのはヘルシーではないでしょう。理由は明確で、それ終わりがないからです。
⑤「繊細な人」は過去に居座る
過去にこだわることは悪いことでもダメなことでももちろんありませんし、大切なことだと僕も思います。
ただ、例えば、過去の痛みや傷を引きずり続け、自分の発するネガティブなものに引きずり回されるとしたら、せっかくの共感覚がヘルシーに機能はしていない部分もあるでしょう。
他人から与えられたと感じる傷が癒えるにはいろいろな視点や視野が必要になるかもしれません。
「繊細な人」はエゴの線引きをすると楽かも
他人や周りの感覚やエネルギーを共有するのは、とても素晴らしいことです。
ただ、そこに、自分のエゴを搭載することで、自分の視野を狭くして、狭い世界で自分の性質や他人をうらみつづけるという人も多いかもしれません。
自分がどこに焦点を充てて、それがいかようにも切り替えられる無限の可能性があることを思い出す日があってもいいかもしれません。
ヘルシーなエンパスでいる人の特徴
せっかく、いろんな感情や感覚を共有できるのであれば、それをヘルシーに持っている人はどんな人かちらっと共有してみます。
①エンパスはジャッジしない
エゴが薄くなってくると、良いものや悪いものという分かれた世界ではなく、すべてのものが美しくうつるでしょう。
ヘルシーなエンパスは、他人の批判や自分の価値判断基準に左右されることなく、世の中に光を見出すことが多いと勝手に思っています。
ジャッジが苦手と言ってもいいでしょう。
②エンパスはネガティブなものは手放す
ヘルシーなエンパスは、これはネガティブなものだ!とジャッジするのにエネルギーを使うのではなく、
自分の身を守るために手放す方向に時間もパワーも使う人が多い印象があります。
あくまで個人的な話ですが、ジャッジするのって相当なエネルギーが必要でとても疲れちゃうんですよ。
だって、共感するし、もしそれが自分に合わないものだったら、自分のエネルギーにもあてられちゃうわけで。
③エンパスは問題ではなく解決をみる
「繊細な人」はなぜ自分がダメなのか。あるいは相手が嫌な人なのか。。みたいな方向にパワーを使うとしたら、エンパスはその解決を見出す方向にパワーを使います。
そして、エンパスオブエンパスは、その解決の過程で痛みや傷を分かち合うがゆえに、嫌なところを排除するのではなく、中立な自分にあります。
④エンパスは今にある
スピリチュアルな観点を引き合いに出すなら、エンパスはワンネスを共有する一つの側面だと僕は思っています。
あらゆるものがあらゆる個性を持って、あらゆるエネルギー帯域に美しくいるイメージです。
過去の自分に居座り続けるのではなく、今ある完璧さを共有できるあなたはエンパスなのかもしれません。
エンパスと「繊細」な自分どっちが好きですか?
ぼく自身は「繊細な人」で居続けることがダメだとは微塵も思いません。いい面も多くありそうですし。
ただ好みとしては、ヘルシーエンパスでありたいです。
だって、誰かや何かと感覚を分かち合うってとても素敵で、その上、自分であらゆることが選べる面白い世界ですから。
と言いつつ、「繊細な人」が顔を出しまくるときもありますけどね。笑
現実的な面として、自分の繊細さがゆえに生きにくいという人は、何かを排除したり、自分の正当性を主張する方向にエネルギーを充てるんじゃなくて、
自分にとって合うものとか好きなものにアンテナを張ってあげる日があってもいいかもしれません。
例えば、他人のネガティブな感情を受け取って、自分がイライラしちゃうっていう人はその相手をどうこうするんじゃなくて、自分はどうなのかをみたりですね。
それが職場だったら、自分に合うライフスタイルを妄想してみたり。
たまには、すべての感覚をシャットダウンして、ゆったり過ごすのもありでしょう。
みなさんの中の繊細さはなんと言っているでしょうか?
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。