まめたろう(僕)
たっかぶり(妻)
※この記事は、1999年にWHO(世界保健機構)で議論された「スピリチュアルヘルス」とはなにかを説明し、ぼくらの生活やヘルス分野におけるスピリチュアルの位置づけを考えてみる内容になります。
少し前のことですが、1999年にWHOで定義されている3つの健康定義ー身体(physical)、精神(mental)、社会(social)ーに4つ目としてスピリチュアル(spiritual)を追加すべきではないか。という議論がなされました。
結論からいうと、各国の宗教観に触れることや、現状の緊急性の低さなどから審議入りされず、採択は見送りされ「スピリチュアルヘルス」はWHOの健康定義には追加されていません。
ですが、個人的には国際機構がメンタル(精神)とスピリチュアルを分けて考える試みがなされたのはけっこう面白く感じます。ヨガ、ヒーリング、気功などの代替医療としても一部注目を集めるスピリチュアルはどうなっていくのか楽しみなところですね。
みなさんは、スピリチュアルヘルス、どう思いますか?
WHOの定める健康定義と4つ目の健康観「スピリチュアルヘルス」とは?
スピリチュアルヘルスは日本だとあまり馴染みがないですが、英語のニュースサイトやラジオをチェックするとたまに耳に入ります。日本だと引き寄せの法則とか霊的な何か。みたいなイメージの強いスピリチュアルですが、各国でリアクションが違いますよね。
そこもスピリチュアルの面白さと個人的には感じています。WHOで定義されている3つの健康と、99年に議論されたスピリチュアルヘルスについてみていきましょう。
WHOの3つの健康定義
WHO憲章では、「健康」について以下のように定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
ぼくの拙い英語力で日本語にざっくり訳してみると以下のような感じです。
WHOでは、この定義のもと、医療分野だけでなく幅広い取り組みが行われています。
WHOの健康定義における「スピリチュアル」
上の3つの健康定義ではカバーしきれない「健康」があるのではないかと議論にあがったのが1999年のことです。新たな健康定義は、以下のようになります。
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
ここで、新しい健康にスピリチュアルが台頭したのは、Spiritualityは人間の尊厳の確保やQuality of Life(生活の質)を考えるために必要な、本質的なものであるという意見からです。
また、新たな健康定義における「dynamic」はみなさんの想起するダイナミックではなく、動的なという意味合いです。
少し簡単な言葉にほぐすとすれば、健康じゃない=病気=肉体の異常。精神の病。とか個別に分かれているモノではなく、全部つながっているんじゃない?守備範囲広げようでという提唱になります。そしたらスピリチュアルも入れた方がいいよね。ってなるイメージです。
ここのspiritual(スピリチュアル)とmental(メンタル)を分けて考えるのは、ぼくは単に宗教観の違いだけでなく、自分の生き方論とか、死生観にまで繋がるイメージです。
つまり、メンタルを外側(社会や他者)と比較した精神としたら、スピリチュアルは自分の内側に在る精神になる感覚です。
もう少し深くみていくと、当時の冷戦後における国際社会や、いわゆる先進国や途上国の構図などもこのスピリチュアルの提唱に関わっていたり、ガンや不治の病における「健康観」に必要な側面もスピリチュアルにあるんじゃないの?みたいな話になってきますが、
ここではかなり脱線してしまうのでやめておきます。興味のある人は調べて教えてください(笑)
スピリチュアルヘルスとはなにか?
WHOで議論に上がったスピリチュアルは、人間の尊厳の確保とか、QOL(生活の質)に関わるといった意味合いのスピリチュアルヘルスでしたので、もう少しスピリチュアルヘルスとはなにか?みたいな部分をみていきましょう。
スピリチュアルヘルス=魂の健康?
スピリチュアルヘルスにもちろん、明確な定義はありませんが、いくつかの側面があるように感じています。
例えば、
- ヨガやヒーリングなどの代替医療
- 死生観
- 宗教観
- 目に見えない部分(オーラとか過去世とか)
- メンタルに関わる部分
などなどですかね。もちろん、もっとたくさんあるとは思いますが、とりわけ欧米では代替医療としてのスピリチュアルヘルスが多いイメージがぼくにはあります。カウンセリング大国ですので(笑)
また、精神とスピリチュアルを分けて考えるのもぼくはナンセンスな感じがしていて、言い方や言葉はなんでもよかったりしますよね(笑)
健康とスピリチュアルの関わりを広くみていく21世紀になるかも?
生まれて死んでいくまでに、日々の小さな悩みから、大きな悩みまでわんさか湧き出る生き物が人間だとぼくは感じています。
そんな中で、もちろん身体にまつわる医療行為も、心に関わるケアも大切ですが、もっとひろーーーくみていくとスピリチュアルなんてものがあってもいいのかもしれません。
スピリチュアルにおける多様性
日本ではまだまだ、怪しい宗教=スピリチュアル、拝金主義=スピリチュアル。引き寄せの法則=スピリチュアルとなっている風潮が強いですよね。スピスピいわれておりますからね。
スピリチュアルを狭い檻に閉じ込めることはせずに、おお、そんな発見がスピリチュアル分野でもあるのかあ。となると、医療や心理分野、ひいては「健康」の発展にも大いに繋がってくる感覚がぼくにはあります。
「健康」概念の多様性
だから、西洋医学はダメ!とか、スピリチュアルが素晴らしい。とか、反対にスピリチュアルはキモイ。医学的、科学的根拠がないモノはアウトと決めつける必要は全然なくて、多様性を受け入れていくという姿勢が大事になってくるとぼくは感じています。
とくに、唯物論主義(モノだけがあればOK)みたいな「古い」20世紀は幕を閉じつつあるので、元号も変わる今日このごろ、21世紀になったのでぼくらも「進化」していく時期になってくるのかなと思います。
健康分野でもこれまでの医学や精神学、科学の分野に取って代わってスピリチュアルが絶対の権威性をもって力を発揮していく。
とかそういうニュアンスではなく(違う方向性の押し付けになるだけなので)、多種多様な角度から健康をみていく時代に変われば楽しい未来が築けるかもしれません。
まとめ:健康定義におけるスピリチュアルヘルスと多様社会
今回は、少し学術的な話もしてみましたいかがでしたでしょうか?
WHOでスピリチュアルが議論されるってけっこう面白くないですかね?しかもそれが健康の定義においての議論です。
spiritualって日本語でどう訳すか人それぞれ意見が分かれると思うんですけど、それも健康とはなにか?みたいなふかーーいテーマになっていきそうで、面白そうです。
以前、ペドロさんと、例えば、身体に秀でたヒーラーさん、オーラとかに秀でたヒーラーさんなどなど、得意分野別にヒーラーさんを集めて総合ヒーラー機関みたいなのつくったら楽しそうというあやしい話をしていたんですけど、そういう時代がくるかもしれませんね。
ブログ読んでくださっている人たちの中の有志でそういうのつくれたら楽しそうです(笑)
どれが一番でどれが最強でどれが大切ということに関して様々なことを受け入れていく姿勢は、とりわけこれから健康という分野だけでなく、ぼくらが普段感じるちいさな悩みの解決にも適用できる話だとぼくは思います。
あわなかったらやめちゃえばいいだけですし。スピリチュアルヘルスもまったく一緒だと感じています。
みなさんはどう感じているでしょうか?いつも読んでくださってありがとうございます。
ヒーラー機関!わくわくしますね!患者第一号になりたいです(^^)
イモムシ太郎さん
(笑)
実験台にお願いします(笑)