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体の片側だけが、ピリピリ、チクチク。
数日たって、そこに赤いぽつぽつと水ぶくれが、帯のように並んで出てきた。「帯状疱疹って、スピリチュアルな意味があるのかな」と、気になって調べてくれたのかもしれません。
先に、この記事の答えを書いておきます。
帯状疱疹は、もしかしたら「次は何が来る?」とずっと身構えてきた体が、ひとすじの道に沿って「もう身構えなくていいよ」と知らせているのかもしれません。右側は外の世界(仕事・人・役割)、左側は自分の内側(気持ち・自分を責める声)で、身構えつづけてきたことを映しやすい、とぼくは読んでいます。
ただし、帯状疱疹はまず病院(皮膚科)へ。飲み薬は早く始めるほどいいとされているので、意味を探すのは、診てもらったあとで大丈夫です。

帯状疱疹って、スピリチュアル的には何かのサインなん?

サインかもね。……まず「皮膚科に行ってね」っていうサイン。

そこ、いちばん大事なとこやけど!

そう、いちばん大事。そのうえで、今日はあえて見えない世界の方でも読んでみよか。怖がらせる読み方はせんけど。
帯状疱疹は、子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが体の中で眠っていて、それがまた動き出して起こるものです。疲れや年齢などで体の守りが弱くなったときに出やすいといわれますが、はっきりした理由がわからないことも多いそうです。
そのうえで、あえてスピリチュアル・エネルギー的な側面で切り取ってみる。そんな日があってもいい予感がします。
帯状疱疹のとき、身体で起きていること
眠っていたウイルスが、神経に沿って出てくる
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが、神経の根もとにひっそり眠りつづけ、何十年もたってから再び動き出して起こるといわれます。
- 体の片側だけに、神経の通り道に沿って帯のように出る
- 赤いぽつぽつや水ぶくれが出る前に、ピリピリ・チクチクした痛みやかゆみが先に出ることがある
- 出やすいのは胸・わき腹・お腹・背中などの胴まわり。顔やおでこ、目のまわりにも出ることがある
- 50歳を過ぎると出やすくなるといわれる
米国の医療情報サイトMSDマニュアル(家庭版)によると、水ぶくれはかさぶたになるまで、水ぼうそうにかかったことのない人(赤ちゃんなど)にうつることがあるそうです。発疹がおさまったあとも、痛みだけがしばらく残ること(帯状疱疹後神経痛)もあります。
皮膚科で、早めに診てもらう
帯状疱疹の飲み薬は、早く始めるほどいいとされています。「片側だけピリピリする」「帯のように発疹が並んできた」と思ったら、まず皮膚科へ。
とくにおでこ・目のまわり・鼻の先に出たときは目にも影響することがあるので眼科でも、耳のまわりに出て、顔が動かしにくい・めまいがする・聞こえにくいときは耳鼻科でも相談してください。
ぼくは2021年のYouTube「アセンションで起こる8つの症状と癒し方」で、体のことを全部が全部スピリチュアルな側面で捉える必要はない、続くならちゃんと診てもらうし、ぼくは医学の見解も信じている、と話していました。今もそう思っています。
体のケアと、見えない世界の読み方は、どちらかを選ぶものではありません。両方あっていいと思います。
5つのエネルギー体から見る帯状疱疹

ろばのせかいでは、人の体を5つの層で見ています。
- 肉体:皮膚、神経、免疫、ウイルス
- エーテル体:気の流れ、経絡
- アストラル体:感情
- メンタル体:信念、思いこみ
- コーザル体:魂、カルマ
帯状疱疹のおもしろいところは、「ひとすじの通り道に沿って」出ることです。
体じゅうにばらばらに出るのではなく、一本の神経の道に沿って、帯のように並ぶ。東洋医学でいう経絡(けいらく)も、体を流れる「通り道」です。帯状疱疹を「皮膚のぶつぶつ」だけで終わらせずに、どの道に、どんな気持ちが積もっていたのかを5層のつながりで眺めてみる。それがこの記事の読み方です。
東洋医学から読み解く帯状疱疹のスピリチュアルな意味
「纏腰火丹(てんようかたん)」──腰に巻きつく火の帯
中医学(中国の伝統医学)では、帯状疱疹を「纏腰火丹(てんようかたん)」や「蛇串瘡(じゃかんそう)」と呼ぶそうです。「腰に巻きつく、火の帯」。ずいぶん詩的な名前です。
中医学の見方では、気持ちが乱れたり、がまんが続いたりして肝(かん)の気がつまり、それが「火(熱)」になって、肝と胆(たん)の経絡に沿って外に出てくる、と説明されることがあります。食べすぎ・飲みすぎで脾・胃(ひ・い)に「湿熱」がたまる型(お腹や脚に出やすい)、体の気が足りず流れが滞って痛みが長引く型、という分け方もあるといわれます。
火の帯。ぼくはこの名前から、「長いあいだ、内側で燃やしつづけてきたもの」を思い浮かべます。言わずにのみこんだ怒り、張りつめた気持ち。それが、ある日ひとすじの道に沿って、外に出てくる。経絡が乱れたから帯状疱疹になる、と言い切れるものではありませんが、自分をふり返るヒントにはなるかもしれません。
「肝は免疫の反応をつかさどる」「肺は皮毛を主る」
シンディ・デールは『The Subtle Body』の中で、肝の経絡は感情・気・血の流れをなめらかにし、体の免疫の反応とすじをつかさどる、と書いています。そして乱れの例に、気分の波や怒りを挙げています。同じ本で、脾(ひ)は大事な免疫の臓で、思考を宿すところ、とも書いています。
帯状疱疹は、体の守りが弱くなったときに出やすいといわれるもの。東洋医学の目線では、感情の流れ(肝)と、考えごと(脾)と、体の守りが、ひとつの線でつながって見えてくるのです。
もうひとつ、東洋医学には「肺は皮毛(ひもう)を主る」という考え方があり、皮膚は肺の状態が表に出るところ、といわれます。デールも、肺の経絡の乱れの例に皮膚の不調を入れています。皮膚は自分と世界の境界線。このあたりは 蕁麻疹のスピリチュアルな意味 とそろえています。
帯状疱疹と関係する経絡・臓腑・感情のつながり
東洋医学では、体には経絡という気の通り道が走っていると考えます。帯状疱疹が出やすい胸・わき腹・背中・お腹・腰・顔は、どこも経絡が通る場所。縁が深いのは、次の経絡です(通り道は『The Subtle Body』p.341・342・345・348・349・350で確かめています)。
- 足の少陽胆経(しょうようたんけい):目尻から始まり、顔・耳のまわりをめぐって首の横へ。そこから体の横(わき腹・あばらの横)をジグザグに下りて腰の横へ、脚の外側を通って足の第4趾へ。臓腑は胆(肝とペア)。五行は「木」で、感情は怒り。デールは、胆経は「決めること」をつかさどる、と書いています
- 足の厥陰肝経(けついんかんけい):足の親指から脚の内側をのぼり、下腹から肝・胆へ、わき腹(あばらの下)のあたりを通って胸へ。さらに口のまわりから両目、頭のてっぺんへ。臓腑は肝。五行は「木」で、感情は怒り。感情の流れと、体の守りの「持ち主」のような経絡です
- 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):目頭から始まり、おでこから頭のてっぺんを越えて首の後ろへ、背骨の両わきを2本の線で下りて、お尻、脚の後ろから足の小指へ。臓腑は膀胱(腎とペア)。五行は「水」で、感情は恐れ
- 足の太陰脾経(たいいんひけい):足の親指から脚の内側をのぼってお腹へ、胸の横を通ってわきの下で終わる。臓腑は脾。五行は「土」で、感情は思い悩み
- 足の陽明胃経(ようめいいけい):目の下から始まり、頬・口のまわり、首の前を下りて胸・お腹の前へ、脚の前を通って足の第2趾へ。臓腑は胃(脾とペア)。感情は思い悩み
- 手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい):手の薬指の先から腕の外側、肩、首の横をのぼって耳のまわりをめぐり、眉尻で胆経と出会う。デールは、三焦は臓腑どうしの関係をとりもつ経絡だと書いています
- 帯脈(たいみゃく):腰をぐるりと一周する、横向きの経絡。体を帯のように束ねる通り道といわれます。「腰に巻きつく火の帯」と、名前まで重なっているのがおもしろいところです
こうして並べると、わき腹を下りる胆経と肝経(怒り・決める)、背骨の両わきの膀胱経(恐れ)、胸の横・お腹の脾経と胃経(思い悩み)、首・顔の三焦経(関係をとりもつ)、そして腰の帯脈。帯状疱疹が出やすい場所には、怒り・恐れ・思い悩みが通る道が、帯のように集まっているのがわかります。
| 場所 | 対応する経絡・臓腑 | スピリチュアルなテーマ |
|---|---|---|
| 右側 | 足の少陽胆経・足の厥陰肝経(肝・胆)+右=外・行動 | 外の世界(仕事・人・役割)で身構えてきた |
| 左側 | 足の少陽胆経・足の厥陰肝経(肝・胆)+左=内・気持ち | 自分の内側(気持ち・自分を責める声)で身構えてきた |
| 胸・わき腹 | 足の少陽胆経・足の厥陰肝経・足の太陰脾経(肝・胆・脾) | のみこんだ怒りと、決めきれないこと |
| 背中 | 足の太陽膀胱経(膀胱・腎) | ひとりで背負ってきたものと、恐れ |
| お腹 | 足の陽明胃経・足の太陰脾経(胃・脾) | 消化しきれない思い悩み |
| 腰 | 帯脈・足の少陽胆経・足の太陽膀胱経 | 全部をひとりで束ねて支えてきた |
| 顔・おでこ・目のまわり | 足の太陽膀胱経・足の少陽胆経・足の陽明胃経・手の少陽三焦経 | 人に見せる顔と、見張りつづける目 |
| 首・肩・腕 | 手の少陽三焦経・足の少陽胆経(三焦・胆) | 人と人のあいだを取りもつ役目 |

経絡に沿ったやさしいセルフケア
水ぶくれや発疹が出ているところは、さわらない・こすらない・押さないでください。ここで書くのは、発疹のないところでする、「気持ちいいな」くらいのケアです。痛みが強い日は、何もしないで横になるのがいちばんです。
- わき腹を手のひらで包む(胆経・肝経):発疹のない側のわき腹、あばらの下あたりに手のひらをそっと当てて、口から長く息を吐く。3呼吸。のみこんできたものを、息といっしょに少し外へ出すイメージで
- 足の親指と人差し指のあいだ(肝経):足の甲の、親指と人差し指の骨が合わさるくぼみ(太衝・たいしょうと呼ばれるところ)を、指の腹でやさしくなでる。肝経の通り道です
- 脚の外側を、上から下へなでる(胆経):太ももの外側からひざ、すねの外側へ、手のひらでゆっくりなで下ろす。体の横を下りる胆経の流れにそって
- ベルトやウエストのゴムを、ひとつゆるめる(帯脈):腰をぐるりと一周する帯脈を、まず物理的にゆるめる。おへその高さで両手をお腹にまわし、ふーっと息を吐く
- 背中を壁やソファにあずける(膀胱経):背骨の両わきを、何かにもたれさせて、自分で支えるのを少しお休みする
「経絡を整えなきゃ」とがんばるより、ずっと身構えてきた体を、ちょっとほどく時間だと思ってもらえたらうれしいです。
帯状疱疹が右側・左側に出る意味
よく言われる説:「右は男性性・仕事、左は女性性・感情」
帯状疱疹は、ふつう体の片側だけに出ます。だからこそ、「右側に出た」「左側に出た」が気になる方も多いみたいです。
スピリチュアルの世界では、「右は男性性・論理・仕事」「左は女性性・感情・過去」という読み方をよく見かけます。
ろばのせかいの身体記事でも、左右はだいたい同じ向きで読んでいます。右=与える・外・行動、左=受け取る・内側・気持ち。
そのうえで、帯状疱疹のときにぼくが見たいのは、「どっちの世界で、身構えつづけてきたか」です。
右側に帯状疱疹が出る
右は、外の世界・行動の側。右側の帯状疱疹は、外の世界で、ずっと身構えてきたことを映しているのかもしれません。
仕事の締め切り、まわりからの期待、「次は何を頼まれるかな」「ミスしたらどうしよう」。人に与えつづけ、役割を背負いつづけて、「止まったら終わる」と走ってきた。
右側の胆経は「決めること」をつかさどる経絡。本当は手放したい役割を、決めきれずに持ちつづけていない?と、そっと聞いてみてください。
左側に帯状疱疹が出る
左は、内側・受け取る・気持ちの側。左側の帯状疱疹は、自分の内側で、ずっと身構えてきたことを映しているのかもしれません。
「また何か言われるかも」「わたしなんて」という声。誰かからのやさしさを、素直に受け取れない感じ。外ではにこにこしながら、内側ではずっと自分を見張っていた。
左側の帯状疱疹が出たら、自分にいちばん厳しい人になっていない?と聞いてみてください。
どちらの側でも、まずは体を休ませることが先です。左右は、占いのように決めつけるものではなく、自分に問いかけるネタくらいにどうぞ。
場所別の帯状疱疹のメッセージ|胸・わき腹・背中・お腹・腰・顔
出る場所によって、受け取れるメッセージが少しずつ違います。遊び半分で、でも自分にやさしく、眺めてみてください。

| 場所 | 身構えてきたもの | 自分への問いかけ |
|---|---|---|
| 右側 | 外の世界・役割 | 止まったら終わる、と思ってない? |
| 左側 | 自分の内側 | 自分にいちばん厳しくない? |
| 胸・わき腹 | のみこんだ怒り | 言えなかったこと、ない? |
| 背中 | ひとりで背負うもの | 誰かに頼ってもよくない? |
| 腰・お腹 | 全部を支えること | ベルト、ゆるめてもいいよ? |
| 顔・目のまわり | 人に見せる顔 | 見張るの、お休みしない? |
胸・わき腹に帯状疱疹が出る
帯状疱疹がいちばん出やすいのが、胸からわき腹、背中へまわる帯のところ。あばらの横には胆経、あばらの下には肝経、胸の横には脾経が通っています。
怒りの肝・胆と、思い悩みの脾。胸・わき腹の帯状疱疹は、のみこんできた怒りや、決めきれないまま抱えてきたことが、あばらに沿って出てきたようにも見えます。胸のあたりの気持ちについては 胸の痛みのスピリチュアルな意味 にも書いています。
背中に帯状疱疹が出る
背中には、背骨の両わきを膀胱経が2本の線で下りています。腎とペアで、恐れと縁が深い経絡です。
背中の帯状疱疹は、誰にも見せずに、ひとりで背負ってきたものと、その奥の恐れを映しているのかもしれません。「頼ったら迷惑」と思っていませんか。背中のメッセージは 背中の痛みのスピリチュアルな意味 にもくわしくまとめています。
お腹・腰に帯状疱疹が出る
お腹の前には胃経と脾経、腰には体をぐるりと束ねる帯脈が通ります。「腰に巻きつく火の帯」という名前のとおりの場所です。
お腹・腰の帯状疱疹は、家のこと、仕事のこと、人間関係。全部をひとりで束ねて、支えてきたことを映しているのかもしれません。思い悩みを消化しきれないまま、次の荷物を抱えていないでしょうか。腰のメッセージは 腰痛のスピリチュアルな意味 にも書いています。
顔・おでこ・目のまわりに帯状疱疹が出る
顔は、目頭の膀胱経、目尻の胆経、目の下の胃経、眉尻の三焦経と、たくさんの経絡が始まったり終わったりする場所です。
顔の帯状疱疹は、「ちゃんとした顔」を保ちつづけてきた疲れや、まわりをずっと見張ってきた目の、くたびれを映しているのかもしれません。目のまわりの見張りについては 目がピクピクするスピリチュアルな意味 にも書きました。
顔・目のまわり・耳のまわりは、体のほうでも気をつけたい場所です。上に書いたとおり、早めに眼科や耳鼻科にも相談してください。
首・肩・腕に帯状疱疹が出る
首の横から肩、腕の外側には三焦経、首の横から肩には胆経が通ります。三焦経は、臓腑どうしの関係をとりもつ経絡。
首・肩・腕の帯状疱疹は、人と人のあいだに立って、ずっと取りもち役をしてきたことを映しているのかもしれません。間に入るのは、やさしさです。でも、ときには自分も、誰かに取りもってもらっていいのだと思います。
帯状疱疹をくり返すとき・痛みが長引くとき
くり返すときは、まず体のほうを確かめる
帯状疱疹は、多くの人にとって一生に一度くらいのもの、といわれます。だからこそ、くり返すときや、広い範囲に出るときは、体の守りの状態を皮膚科でくわしく診てもらってください。
見えない側で読むなら:「身構え」が日常になっている
そのうえで、くり返す帯状疱疹を見えない側で読むなら、「次は何が来る?」と身構えることが、もう日常のクセになっているのかもしれません。
一度ほっとしても、すぐ次の心配を探しにいく。何も起きていない日でも、どこか肩に力が入っている。くり返す帯状疱疹は、「その身構え、そろそろ下ろしてみない?」という、ちょっとしつこめのお知らせなのかも。悪いことが立て続けに起こるように感じる時期については うまくいかない時期のスピリチュアルな意味 にも書いています。
痛みだけが残るとき
発疹がおさまったあとも、ピリピリした痛みだけが残ることがあります。体のほうでは、痛みの専門の外来(ペインクリニック)などで相談できるそうです。
中医学では、気の流れが滞ると痛みが長引く、という見方もあるといわれます。見えない側で読むなら、体はもう落ち着いてきているのに、心のほうがまだ「次が来るかも」と身構えているのかもしれません。痛みを「わたしの弱さ」にしなくて大丈夫。痛むところに、「もう大丈夫だよ」と手を当ててあげてください。
感情から読み解く帯状疱疹|「次は何が来る?」の身構え
よく言われる説:「我慢の限界」「抑えた感情があふれた」
帯状疱疹のスピリチュアルな話で、いちばんよく言われるのは「我慢の限界のサイン」「抑えこんだ感情があふれた」という説です。
デブ・シャピロは著書『Your Body Speaks Your Mind』の中で、帯状疱疹を、深い不安や、長いあいだためてきた内側の痛みと結びつけています。神経はコミュニケーションの道なので、帯状疱疹は注意とやさしさを求める叫びのようなものだ、という見方です。
もう片方の靴を、待ちつづけている
ぼくがいちばんおもしろいと思ったのは、別の本の見方です。
マイケル・J・リンカーンは、日本語版はまだ出ていない本『Messages from the Body』の中で、帯状疱疹を「ばくぜんとした恐れ(Generalized dread)」と呼び、「もう片方の靴が落ちてくるのを待っている(waiting for the other shoe to drop)」状態だ、と書いています。医師のモナ・リザ・シュルツとルイーズ・ヘイの共著『All Is Well』(こちらも日本語版はまだありません)にも、帯状疱疹のところに同じ言葉と、「恐れと緊張」「敏感すぎる」が並んでいます。
「もう片方の靴」は英語の言い回しです。上の階の人が、靴を片方ドスンと脱いだ音がした。もう片方もそろそろ落ちてくるはず……と、待っているうちに眠れなくなってしまう。そんな、まだ起きていない次の悪いことに、ずっと身構えている状態のことだそうです。
ぼくは、これが帯状疱疹のいちばん大事なメッセージのような気がしています。
「次は何を言われる?」「次は何が起きる?」。そうやって、ずっと未来に向かって身構えていると、体はいつまでも休めません。体の守りが、くたびれてしまう。
ぼくはよく、明日の準備より、今という話をします。そして、観測者が変わると、見える未来も変わるとも思っています。「次は悪いことが来る」と思って見ていると、ちょっとした出来事まで「ほら、やっぱり」に見えてくる。もう片方の靴を待つのをやめて、今夜はただ眠る。それだけで、見える明日の景色が少し変わるかもしれません。

「もう片方の靴」って、なんかわかるわ。いいことあっても、「次は何かあるかも」って思ってまうもん。

上の階の靴の音を、ずっと待ってる感じやね。

そんなん寝られへんやん!

そう。だから体のほうが、「いったん寝よか」って言うてくれてるのかもね。
「火の帯」と、古い怒り
もうひとつ気になるのが、古い怒りです。
インナ・セガールは著書『The Secret Language of Your Body』の中で、帯状疱疹の背景に、過去からの怒りや恨みを持ちつづけていること、過敏さ、自分と人をいつも厳しく見てしまうことを挙げています。中医学の「火の帯」とも、どこか重なります。
怒りは悪者じゃない。「これ以上はいやだ」という境界線を教えてくれる、大事な感覚です。のみこみつづけると、内側でくすぶる火になる。外に出していい、と自分に言ってあげるだけで、少し温度が下がることもあります。怒りとのつきあい方は 怒りのスピリチュアル的意味 にも書いています。
帯状疱疹が出やすい人の感情パターン|セルフチェック
- いいことがあっても、「次は何か悪いことがあるかも」と思ってしまう
- 休んでいるときも、頭のどこかで次の段取りを考えている
- むっとしても、顔に出さずにのみこむ
- 人に頼るより、自分でやったほうが早いと思う
- 自分にいちばん厳しい審査員になっている
信念から読み解く帯状疱疹|「休んだら、置いていかれる」

でも、休んだら仕事まわらへんし、まわりに迷惑かけるやん。

それはそう。ただ、帯状疱疹のときくらいは、まわらへんかったら、まわらへんで、案外誰かがなんとかするもんよ。

急に大きく出たな。

ぼくが休んでも、世界はちゃんと回ってるからね。……ちょっとさみしいけど。
帯状疱疹をくり返す人が持ちやすい信念
帯状疱疹が出るときには、こんな信念が隠れていることがある気がします。
「気を抜いたら、悪いことが起きる」
「休んだら、置いていかれる」
「わたしがやらないと、全部が崩れる」
「いいことのあとには、悪いことが来るものだ」
「どうせ、わたしはじゅうぶんじゃない」
最後のひとつは、セガールが帯状疱疹のところに書いている「子どものころからの、自分には価値がないという感じ」「どうせ自分はじゅうぶんじゃない、という考えに何度も戻ってしまう」という見方を、ぼくの言葉にしたものです。
信念の4層|帯状疱疹の根っこはどこにあるか
信念には、4つの深さがあるといわれます。
- 核の層:この人生で身につけた思いこみ(例:がんばっているときだけ、認めてもらえた)
- 遺伝の層:家族から受け継いだ思いこみ(例:うちは、休むことに罪悪感がある家だった)
- 歴史の層:過去世や集合意識の記憶(例:気を抜いたら、生きのびられなかった時代)
- 魂の層:魂が選んできたテーマ(例:身構えなくても、守られていることを思い出す)
どの層にあるかによって、ゆるめ方も変わります。誰かのせいにするためではなく、「だから、ずっと身構えるクセがあったんだな」と知るために眺めてみてください。
魂から読み解く帯状疱疹|子どものころから眠っていたもの
何十年も、眠っていたもの
帯状疱疹のウイルスは、子どものころの水ぼうそうのあと、体の中でずっと眠っていたもの。それが何十年もたって、ある日ひとすじの道に沿って出てくる。
ぼくは、ここにちょっと象徴的なものを感じます。
子どものころから、ずっと奥にしまってきた気持ち。「いい子でいなきゃ」「わたしなんて」「次は何をされるかわからない」。そういう古い身構えが、大人になって、もう一人で抱えきれなくなったとき、表に出てくる。
セガールが「子どものころから」の気持ちを挙げているのも、偶然じゃない気がします。
でも、ぼくはそれを怖いことだとは思っていません。
眠っていたものが出てくるのは、もう、それを抱えたまま身構えていなくていい時期が来たから、なのかもしれない。今のあなたには、子どものころにはなかった力も、頼れる人も、休む場所もある。
くり返す帯状疱疹が伝えている3つのメッセージ
- 「もう、身構えなくていいよ」:次に何が来るかを先回りして見張らなくても、今日は今日で大丈夫
- 「ひとりで束ねなくていいよ」:全部を自分で支えなくても、世界はちゃんと回っている
- 「やさしくされていいよ」:がんばったごほうびじゃなくても、休んでいいし、いたわられていい
帯状疱疹は魂の警告?好転反応?通過儀礼?
帯状疱疹のスピリチュアルな話を調べると、「魂からの警告」「浄化が進んでいるサイン」「好転反応」「生まれ変わるための通過儀礼」という言葉もたくさん出てきます。
変化の時期に、体があれこれ反応することはあるかもしれません。すてきな見方だと思う部分もあります。
でも、ぼくはちょっと引っかかるんです。
帯状疱疹の痛みを、「魂の試練」「生まれ変わりの代償」にしなくて大丈夫。
痛いほど前に進んでいる、ということはない気がします。「浄化だから」「通過儀礼だから」と思うと、つらさがいつのまにかがまんの材料になって、皮膚科に行くのがおくれてしまうこともある。苦しみを前進の証拠にする考え方は、もしかしたら先祖代々の古い慣習なのかもしれません。
「警告」という言葉も、ちょっと怖いですよね。ぼくは、帯状疱疹を叱られているではなく、いたわられていると読みたいと思っています。
ぼくは2021年のYouTubeで、体の変化が日常生活にさしさわるなら薬を飲んでいいし、余裕があるならふつうに、ゆっくり休むのがいちばんだと思う、と話していました。体には、自然にバランスに戻っていく力があるから、あわてて何かしようとしなくても大丈夫、と。
苦しまなくていい。身構えなくても、流れは変わる。好転反応については 好転反応とは? にくわしくまとめています。
帯状疱疹のときの5層のケア
【今日】肉体|皮膚科へ行って、横になる
まずは皮膚科へ。そして、今日はできるだけ横になる。水ぶくれはさわらず、こすらず。寝る時間をいつもより早めにする。それで十分です。
【30秒ワーク】エーテル体|わき腹に手を当てて、長く吐く
発疹のない側のわき腹、あばらの下あたりに手のひらをそっと当てます。鼻から3秒吸って、口から6秒かけて、ふーっと吐く。胆経と肝経が通るところに、のみこんできたものを息といっしょに外へ出すイメージで、3回。痛む日は、手を当てるだけでも大丈夫です。
【感情解放】アストラル体|「わたし、何に身構えてた?」を書く
ノートに、帯状疱疹が出る前のひと月くらいのことを、思い出せる範囲で書いてみてください。何に追われていたか、誰の顔色を気にしていたか。そして「わたし、何に身構えてた?」「どんな靴が落ちてくるのを待ってた?」。
きれいな言葉じゃなくて大丈夫。身構えていたものに気づくだけで、肩の力が少し抜けることもあります。
【信念の見直し】メンタル体|「休んだけど、大丈夫だったこと」を思い出す
思いきって休んだ日があったけど、案外なにも崩れなかった。人に頼んでみたら、ちゃんと回った。そんな経験を、ひとつでいいので思い出してみてください。「休んだら、置いていかれる」は、思っているほど本当ではないかもしれません。
【受け取る】コーザル体・創造主|横になって、ただ受け取る
ずっと身構えてきた体は、言葉にしないまま、ゆるめる方法もあります。目を閉じて横になって受け取るだけのヒーリングセッション という方法もあります。ヒーリングがどんなものかは ヒーリングとは? にも書いています。帯状疱疹で痛みが強いあいだは、まず体を休めてから、落ち着いたころにどうぞ。
5層ケアのロードマップ
| 層 | 今日 | 今週 | 今月 |
|---|---|---|---|
| 肉体 | 皮膚科へ・横になる | 早く寝る・水ぶくれにさわらない | 痛みが残るなら皮膚科で相談する |
| エーテル体 | わき腹に手を当てて長く吐く | ベルトをゆるめて帯脈をほどく | 脚の外側をなで下ろす習慣 |
| アストラル体 | 「何に身構えてた?」を書く | 小さな「むっ」を自分に認める | のみこんできた怒りをひとつ言葉にする |
| メンタル体 | 「休んで大丈夫だった」を思い出す | 「休んだら置いていかれる」を見つける | 先回りの心配を、ひとつ手放す |
| コーザル体 | 「もう身構えなくていい」と言う | 誰かにひとつ頼る | 目を閉じて、横になって受け取る |
どのくらいで変わる?
体のペースは人それぞれです。まずは皮膚科で診てもらい、休むことから。
そのうえで、「いいことがあったとき、次の心配をしないでいられた」「休む日を、自分で決められた」「人にひとつ頼めた」といった小さな変化を目安にしながら、あせらず、5層のどこかひとつから始めてみてください。
よくある質問
Q. 帯状疱疹が右側と左側に出るのは、スピリチュアル的に何がちがいますか?
ろばのせかいでは、右側は外の世界(仕事・人・役割)、左側は自分の内側(気持ち・自分を責める声)で、身構えつづけてきたことを映しやすい、と読んでいます。決めつけるものではなく、どちらの世界で力が入っていたかに気づくヒントにしてみてください。
Q. 帯状疱疹をくり返すのは、何かのメッセージですか?
見えない側で読むなら、「次は何が来る?」と身構えることが日常のクセになっているのかもしれません。ただ、くり返すときや広い範囲に出るときは、体の守りの状態を皮膚科でくわしく診てもらってください。
Q. 帯状疱疹は好転反応や浄化、魂の警告ですか?
そう言われることもありますが、ぼくは痛みをがまんする材料にしなくていいと考えています。帯状疱疹は、叱られているというより、いたわられているサインとして読みたいと思っています。まず皮膚科で診てもらい、ゆっくり休んでください。
Q. 神社にお参りしたあとに帯状疱疹が出ました。何か意味がありますか?
お参りのあとに体調が変わると、気になりますよね。ただ、帯状疱疹は眠っていたウイルスが動き出すもので、疲れが重なっていることも多いと思います。「神さまに叱られた」と怖がらなくて大丈夫です。お参りの姿勢については 神社やお寺のお参りの仕方 にも書いています。
Q. 「帯状疱疹が体を一周すると命にかかわる」という言い伝えは本当ですか?
昔からそんな言い伝えがあるそうですが、帯状疱疹はふつう体の片側に、神経の通り道に沿って出るものです。怖がらなくて大丈夫です。気になる症状があるときは、言い伝えより皮膚科の先生に聞いてみてください。
Q. 帯状疱疹かな、と思ったら、まず何をすればいいですか?
意味を探すより先に、まず病院(皮膚科)へ行ってください。飲み薬は早く始めるほどいいとされています。おでこ・目のまわり・鼻の先に出たときは眼科、耳のまわりに出て顔が動かしにくい・めまいがするときは耳鼻科にも相談してください。
まとめ|帯状疱疹は「もう身構えなくていいよ」のサイン
- 帯状疱疹は、子どものころの水ぼうそうのウイルスが動き出して、体の片側に神経に沿って出るもの。まずは皮膚科へ
- そのうえで、あえてエネルギー的な側面で切り取る日があってもいい
- 帯状疱疹は、「次は何が来る?」とずっと身構えてきた体が、「もう身構えなくていいよ」と知らせているのかも
- 右側は外の世界、左側は自分の内側で身構えてきたことを映しやすい
- 東洋医学では「纏腰火丹(腰に巻きつく火の帯)」。わき腹の胆経・肝経(怒り)、背中の膀胱経(恐れ)、お腹・胸の横の脾経・胃経(思い悩み)、腰の帯脈が関わる
- 「魂の警告」「通過儀礼」にして痛みをがまんしなくていい。明日の準備より、今の体を休ませる

結局、帯状疱疹が出たら、まず皮膚科行って、そのあと「わたし、何に身構えてた?」って聞いたらええんやね。

うん。皮膚科が先、意味はあとから。

ほな今日から、もう片方の靴は待たんとくわ。

……靴は、ちゃんとそろえて脱いでな。
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網倉彩人(まめたろう)|ろばのせかい
シータヒーリング認定インストラクター。運営:株式会社ろばのせかい。見えない世界を、楽しみながら本気で探求しています。
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参考にした本・資料
- マイケル・J・リンカーン『Messages from the Body』(Shingles)
- モナ・リザ・シュルツ、ルイーズ・ヘイ『All Is Well』(Shingles)
- インナ・セガール『The Secret Language of Your Body』(Shingles)
- デブ・シャピロ『Your Body Speaks Your Mind』(帯状疱疹)
- シンディ・デール『The Subtle Body』(経絡の章:肺経・胃経・脾経・膀胱経・三焦経・胆経・肝経)
- MSDマニュアル家庭版「帯状疱疹」(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/16-感染症/ヘルペスウイルス感染症/帯状疱疹 )


