今回のテーマは「有害な人」です。
総員退避!
※この記事は、「有害な人」(Toxic people)の特徴の主な12種類をタイプ別にいろいろとご紹介するような内容になります。
「有害な人」とは英語でtoxic personといい、直訳すると有毒な人になります。
毒というと思い切った表現ですが、その人といると異様に疲れたり、必要以上に自分の本音を隠さなければ(無理をせねば)というようなシチュエーションになることが多い気がします。
ただ、ひとえに「有害な人」と言ってもいろいろなパターンがあります。そもそも有害な人と思う自分の一部が有害なのでは?という議論さえ成り立ちそうです。
個人的な意見としては、そういう「有害な人」(あるいは有毒な人)は相手との関係を改善するとか、相手を責め立てる方向にパワーを使うよりも、自分の中に「有毒性」があればそれを発見し、その解毒に努めることをおすすめします。
だって、変わらないことを嘆いていても仕方ないですから。あなたにとって「有害な人」とはどんな人でしょうか?
- 有害な人の定義
- 有害な人の特徴と12タイプ
- 有害な人への対処方法
- まとめ
まず、有害な人ってどういう人か軽く定義してみましょう。
有害な人ってどんなひと?
有害な人はいろいろな角度から定義が可能だと思いますが、ぼくは自分が苦手な人、嫌な相手という認識でいます。
要するに自分とは相性が合わないなあ。と感じる人です。
おそらくそういう人と過ごすと、変に気を使いすぎてしまったり、なんか疲れちゃうみたいな感じになると思います。
有害な人は良い人?悪い人?
とある教えでは、自分にとって有害と思える人間関係や友人・知人ほど大事にしなさい。というのも、自分が嫌だと思う相手、他人は自分の映し鏡なのだから。というものがあります。
仮にこの理論を適応させるなら、有害だと思う自分の中に有害な要素があるということになります。
もちろん、ぼくはそういう写し鏡的な要素から成り立つような人間関係もあると思います。
例えば、片づけられない人が嫌いな自分がいたとして、その人が嫌いな理由は、片づけられない性格の自分はだらしない自分をみているようで嫌だとか、反対に、自分は片づけが好きなのに、理解できないとかですね。
基本的には同族嫌悪風か、自分とは180度違った価値観の一部を他人にみて「嫌悪」というリアクションを脳が起こしています。
ですが、映し鏡的でない人間関係もたくさんあると思います。
例えば、気持ちよく散歩していたら、突然知らない人に横から体当たりされたとしましょう。その人のことを自分の投影と思えってけっこう無理がないですか?
要するに有害な人は良い人でも悪い人でもないと僕は思っているのですが、自分がその人の中に仮に自分の有害な部分をみつけられた場合には、対処するのがいいと思うのがぼくの考えです。
とりわけ、そういう人間関係(友人、家族、恋人などとの関係)は、いつも同じようなパターンやプロセス、結果で終わっているときが多いと思います。
いわゆるカルマティックな人間関係というやつです。
有害な人にはさまざまなタイプがあるようですが、これは自分へのブーメランにならないように気を付けておきたいですね。
- 自分だけが正義の爆走仲裁人
- 不平不満のスペシャリスト
- 領域侵害するナルシスト
- すべてを支配するコントロールマスター
- 優越感たっぷりのプリテンダー
- ゴシップ王者
- 注目されないと気が済まない依存屋さん
- アンバランスな友人
- エナジーバンパイア
- 嫉妬の亡者
- ソシオパス&サイコパス
- すべてが大げさなドラマティッカー
①「正義」たっぷり仲裁人
このタイプの有害な人は、自分の意見や考え、価値観こそが正義だと信じ、そこから逸脱する人、意見、価値観は決して許しません。
なので、あなたがその人の世界観からズレた道に行こうとすると、クドクド否定的な意見を並べるでしょう。
例えば、仕事を辞めて起業しようと思うんだけど。とか、学校行くの辛いから別の道を選ぼうかなとか、相談してみてください。
あなたがどうしてそういう選択をしようとするかには耳を傾けず、「なぜダメか。」(なぜ自分が正しいか。)という意見を嵐のようにたたきつけてくるでしょう。
この手のタイプは相性が合わなければ、そっと距離を置いて深い話をしないのが吉だと思いますよ。
ちなみに、十中八九、彼らが正義を主張する理由は自分の中に不安感や恐怖心があるからだと思います、それか自分の本心がわからないかですね。
②不平不満だけがごちそう
状況を悲観的にみたり、物事のネガティブな側面をみるのは決して悪いことではありません。
「そうならない」ための改善策や対応策が見つかる可能性があったり、それをモチベーションにできることもたくさんあるからです。
ただし、ネガティブな人というのは、いつどんなときでも最悪を想定し、人(や自分)に対して悪い側面しか焦点が合わない人のことだと思います。
ネガティビティをまき散らすのには様々な要因が考えられますが、たぶんどこかの感情が気持ちいいんだと思います。
③領域を犯すナルシスト
ナルシストとは、自己評価が高すぎる人と一般的に言われますが、心理学的な面から言うと、他人がその尺度に登場するか否かが大きな違いになると勝手に思っています。
つまり、人や環境、状況と比べ自分が常に「優」の存在でないと気が済まない。みたいな感覚を持ち続けることです。
自分を愛する、大切にすることはとても大事になことではあります。ただし、周りと比較した上でないと自分を認められなかったり、自分を省みる姿勢を持たないということ自分を愛することは似て非なるものです。
自分にラベルやレッテルをつけることで気持ちいい、あるいは自分の嫌なところを隠したいみたいなパターンが主だと思います。
この手のタイプは、他人の領域や境界線を悠々またいでくるのでかかわる場合、自己否定感情を生みやすくなると感じています。
④すべてを支配するコントロールマスター
自分の都合のいいように相手をコントロールしたり、損得勘定で言動が変化する人がこの手のタイプの特徴です。
相手の気持ちを推し量る配慮がなく、無意識に心を踏みにじるのも得意だったりする印象があります。
コントロールマスターに対する対処方法は、逃げる、それか、相手と自分の境界線をはっきりさせることです。
例えば、相手の要求に対して必要以上のことはしないとか、「それ以上」を求めてきたらはっきりとノーサインを送ることも有効です。
⑤優越感たっぷりプリテンダー
pretendとは、直訳すると偽物ということです。つまり、自分を(たいていの場合は)良く見せるため、あるいは悪く見せるため、自分の外見などを偽るタイプです。
SNSできらびやかな生活をみせたりですね。苦笑
彼らがそうしたくてやっているのであれば、まったく問題はありませんが、なぜ彼らが有毒になりうるかというと、彼らをみて自分の自尊感情が傷つく可能性があるからです。
ぼくはこの手のタイプは、本当に気にならないのでなんか楽しそうという感想しか浮かびません。
⑥ゴシップラバー
ゴシップとは、どこどこの芸能人が誰と結婚した、浮気をした。脱税した。宇宙に行った。とかそういう類だけでなく、ご近所、ママ友、職場などのことをあれこれ漏らす人たちのことです。
その場に、話す対象の人がいないのに「噂話」みんな好きですよね。特にネットの誹謗中傷問題とかまさにこの「噂話」の方法や手段がネットという場所に取り替わっただけだと個人的に思います。
ゴシップが好きな人はあまりに暇か、誰かを貶めたり、欠点をまき散らすことで自分が優れている、大丈夫と安心感を得るツールにしているだけだと思います。
自分が優れているあるいは、自分を認めるためには誰かを貶したり、「自分より下」というジャッジメントがないとできない、そういう方法しか知らないとも言えますね。
この手のタイプも、しっかりと境界線を引き、彼らのゴシップに参加しないのがベストな処世術です。結果仲間外れになったとしてもほかに仲間はたくさんいるので大丈夫です。
⑦注目大好き依存屋さん
誰かや何かにすがったり、助けを求めることは悪いことではありません。
ただし、「それがないとダメ。」という必要以上の依存感情は、自分を容易に見失わせるというドラッグのようなものだと個人的には思います。
気持ちや感情の抑圧、あるいは無力感のようなものがこの依存タイプの人の信念に見え隠れしている場合が多いように感じます。
依存関係を断ち切るには、やはり自分が決意していくこと、そして自分で自分を認めるという感情を養っていくことがポイントになる部分も多いでしょう。
⑧アンバランスな友人
④のコントローラーと⑦の依存屋さんをかけわせたような友人がいたら、おそらく毒友かもしれません。
このタイプは自分があなたを必要なときは、当たり前のように助けを呼びますが、あなたが助けが必要なとき、自分の都合を優先させます。
相互依存のような信頼関係を望んでいるのではなく、単に自分の利益(物理面だけでなく感情やエネルギー面でも)を得るためにあなたのリソースを容赦なく奪ってきますよ。
「どっちか。」に偏った友人関係や信頼関係はフェアではないので、もしあなたが要求を伝えてもそれを突っぱね続けるようであれば、さっさと次に進むのが吉だと個人的には思います。
⑨エナジーバンパイア
エネルギーバンパイアとは、感情やエネルギーを相手から奪って自分の原動力にする人たちのことを指します。⑧の、もっと目に見えない部分のリソースを搾取する傾向にある人というイメージでOKです。
望んでエナジーバンパイアになる人は本当にレアだと思いますが、おそらく感情の抑圧などがその背後にあるとぼくは感じています。
自分がエナジーバンパイアになっていないかな?と不安な人は、自分の不足感(あるいはその他のズレ)と向き合い、そこに対処していくといいと思います。
⑩嫉妬マスター
あなたがすること、手に入れているもの、目標、見た目、すべてに嫉妬をしてくるようなタイプの人です。
嫉妬されるなんていいじゃないか。と思う人もいるかもしれませんが、嫉妬を受けるということは、
例えば、身に覚えがないのに攻撃対象にされたり、無関係なのに貶められる場合もあります。いわばただ散歩してたら思いっきりハリセンでぶたれるみたいなもんです。
気にしなければいいよといえばそれまでですが、なるべく彼らのドラマの中に入らないようにするのがベストだと個人的には思います。
⑪ソシオパスとサイコパス
反社会性パーソナリティ障害と言われ、社会性を大きく欠いた精神構造を持つ人間と定義されます。どこをもって「社会」性というかについては基本的に16項目もあるため(研究者によって意見はもちろん分かれます)、
ここでは控えますが、「良心」(信頼、反省や後悔がゼロ、共感性の欠如)の欠如が特徴として挙げられます。
後天的に(育った環境など)培ったひとたちをソシオパスと呼び、先天的に生まれ持ったひとたちをサイコパスと呼びます。
ソシオパスやサイコパスな人が、近くにいても気にしなければそれで終わると思うのですが、彼らに振り回されるのはけっこうしんどいものがあると思います。
「社会性」でいうと、ぼくはそのかけらがあるかどうか本当に疑わしいので一度サイコパス診断してみようと思います。笑
⑫ドラマが大好き人間
日常生活すべてがドラマだと思い込んでいる人たちで、すべてを大げさにとらえます。
それが楽しければそれでよいのですが、例えば自分が過去に達成したこと、自分の職業や得たもので勝負に出てそこで自尊心を満たしている可能性が大いに高いです。
サイコパスチックなぼくがそういう人とコミュニケーションする場を想像すると、人間おもろ。と一瞬だけ感心して、地球の重さと地球全体にいるすべての蟻ってどっちが重いかなと空想にふけると思います。
有害な人、toxic personに対するとらえ方は本当に人それぞれですが、ぼくは冒頭でも言っているように、 、自分の中に「有毒性」があればそれを発見し、その解毒に努めておいしいところだけかっさらう派です。
あと、こういう人をどうとらえてそれをどう生かすかは本当に人それぞれですが今回は許しにフォーカスして進めてみましょう。
①パターンをみつける
家族、友人、恋人、上司や部下、あるいは仕事仲間、どんな人間関係であれ、一定のパターンを繰り返しているのであればそこに気が付きましょう。
似たような問題を複数の相手と登場人物が替わっただけで繰り返している。なんてことも十分にありえます。人生で最初に「それ」が起きたかを思い出してみましょう。
例えば過去の僕の場合は、過去の恋人関係において、自分のやりたいことをできなくなったらすぐに別れるあるいは逃げるというパターンを繰り返していました。
②責任はすべて自分にあると思う
しいたげられた、被害者は自分だ。というパターンもたくさんあるとは思いますが、いったんそういうすったもんだは抜きにして、自分がこの状況を作ったとすべての責任を100%自分においましょう。
自分の人生や幸福は人に頼らなくとも、自分が100%責任をもって対応可能だと思い出すことでエネルギーが爆発します。
相手の言動や、エネルギーがなんであれ、それに反応をする意思を出したのは自分です。その自分のリアクションによって繰り返すパターンが決まります。
エゴや思考、マインドは自分は悪くない。被害者だよ!と主張し続けますが、そこには白旗をあげましょう。
似たようなパターンが繰り返し人生に登場するのであれば、なぜそこにつまづくのか、どうすれば「次に」同じ繰り返しをせずに済むかを考えます。
大切なのは、どちらが被害者でどちらが加害者であるということではなく、シンプルに次は違うリアクションを試すと決意してみることです。
上の僕の例でいうと、自分のやりたいことができなくなったら、すぐに逃げるんじゃなくて、コミュニケーションとってみるとか、妥協案を一緒につくるとか、
パートナーとやりたいことを模索するとかアイディアは無限に出てきます。
③許しまくる
「怒りに固執するのは、敵を殺そうと企んで、自分が毒を飲むようなものだ」
「 怒りに執着するのは、誰かに投げるために焼けた石炭を握りしめ続けるようなものです。火傷をするのは、あなた自身です。 」
という先人の智慧があります。
ネガティブなサイクルやパターンを作り出すのは、そう決めた自分の一部である感情と感覚です。もしかしたら、自分に毒を盛ってきた相手も同じように誰かによって毒を注がれてきたのかもしれません。
同じパターンで長い間苦しんだ相手はもちろんのこと、自分のことも思い切って許すという決意をしてみましょう。
それが過去のパターンから解放される第一歩になります。
④自分が「変化」になる
許しまで行けたらあと少しです。
それは、相手を変えようとするのではなく自分が変化になると意図することです。これまでの行動で反省して修正した方がいいと思うところは変えていきます。
一番シンプルでイージーな方法は、相手と自分の望むことをイコールの裁量ですることです。自分にはもちろんですが、相手にも優しくしてみます。
要するにウィンウィンの流れをつくってしまうってやつです。
上の過去の僕の例でいうと、自分を優先させつつ、相手もまったく同じレベルで優先させるように行動したり、言葉をつくっていくという感じですね。文字にすると簡単で、できないから繰り返しちゃうっていう反論はさておき、
変化するぞ!と決意した自分を祝福してあげましょう。
⑤番外編:それでもだめだったら・・
上のことをやっても何も変わらなかったり、またまた同じパターンを繰り返しているのであれば、おそらくほかに理由があります。
1つの関係に焦点をあてて、その改善や解決で進まなかったら、その関係で自分の「毒」は解毒する必要がないのですよ。
要するに問題は同じだけど、解決するツール選びの失敗です。
なので、同じ人間関係にこだわることなく、次にいったり、ほかのところで解毒できるツールが必ずあるのでそちらにシフトチェンジしていきましょう。
とりわけ、人間関係なので、そもそも相性の合う合わないがあります。変わらない人間関係で悪いのは相手でも自分でもないパターンもたくさんあると個人的には思いますよ。
今回は人間ドラマを繰り広げるなかで、僕らがつまずきそうな「毒」の種類を紹介してみました。
昔読んだ漫画(タイトルは宇宙のかなたに置き忘れました)の主人公が小さいころからあらゆる種類の毒のある生き物を食べつくしたおかげであらゆる毒における耐性ができたというシーンがありました。
その主人公は大地が枯れ果てるくらいの毒をくらっても、自浄作用で復活し、毒のある生き物は食すとめちゃくちゃうまいという共通項を発見していました。笑
そんなイメージでいわゆる「有害な人」にもその害の根本(自分の信念など)がぬぐえたら実はおいしい果実が残っていたなんてことはあるかもしれませんね。
みなさんは人間関係を通じて、どんなことを学んでいるでしょうか?
いつも読んで下さって本当にありがとうございます。
そして良いお年ならぬ良きすぎるお年をお迎えくださいませ~