きっと神様には自分の一部を失う感覚は分からないのでしょう
口の中に広がる鉄の味も
自分の汗でスッ転ぶこともない
私達の生への執着はさぞ醜悪でしょうね
天使のような無垢さは無いし
悪魔のように楽はできない
暴風のような運命にただただ耐えて
不条理な日々に挫けそうになっても
それでも最後には立ち上がる
何度も、何度でも
私達にはそれしかできないから
私達にはそれができてしまうから
やられてもやられても
決してやり返さない
いつだって腕は下ろしておいてあげる
その腕は敗者を生まずに勝利を掴み取る為のものだから
満身創痍なのはいつものこと
みすぼらしくたっていいじゃない
お行儀良くとはいかないのよ
だからほら、かかっておいで
ペドロ