人生に疲れたのなら一旦あなたの物語の本を閉じ、荷を下ろそう。
荷とは役割のこと。役割とは役柄のこと。
あなたは母親であるかもしれないが、あなたが、母親ではない。
男であるのをやめてもいいし、姉であるのをやめてもいい。
会社員?父親?誰かの恋人?作家?医者?政治家?
全て一度下ろしてしまおう。
私がそれではなかったと気づくだけだよ。
物語に没頭し過ぎると下ろしにくくなるから気をつけて。
中には下ろせることに驚く人もいると思うんだ。
そうしたら内に、本質に向かおう。
静謐という名の老人は足腰が悪い。
だからこちらから歩み寄らなくちゃ。
だけど、くれぐれも音を立てないように。
音には慣れていないからね。
ペドロ