俺は泥棒を生業にしている。
と言っても自由気ままな泥棒ではない。雇い主がいるからだ。
盗むものは少し特殊で主に負の感情だ。例外はあるが。
怒り、憎しみ、嫉妬、誘惑、度を越した好意なども含まれる。
盗む理由は雇い主に被害が及ばないためでもあるが、相手を傷付けないって意味合いもある。
まあ無傷で終わることはほぼないがね。
最近俺が理解できないものがある。一体『あいつ』はなんなんだ。
それを前にすると俺は消えてしまうような恐怖を感じる。
…だが恐怖を感じつつも『あいつ』は真実だとも思うし、こんな俺でも受け入れてくれるっていう確信がある。
『あいつ』に遭遇して以来、俺は今の雇い主に不信感いやそんな大層なもんではないが、こいつとはやっていけないと思い始めた。
ここだけの話、俺は『あいつ』に寝返ろうかと思ってる。
多分『あいつ』は俺を使わないことは分かってる。
それでもいいんだ。出会った時からこうなることは分かっていたんだ。
だからプロ失格なのは自覚しているが足を洗う意味でも雇い主の名前をゲロっちまおうと思う。
『理性だ』
ペドロ
売れそうな詩集の予感
才能無いんですが、ゴフッ(血)作家で、飯食えるほど世界は、甘くないよなぁとか思いつつ
日々売れない、ネタ作り…
Ps,ロバの耳あたりと何かしら関係ありますか?タイトルに。