今回のテーマは「インナーチャイルドの傷の兆候」です
傷つきまくっても大丈夫らしいよ
※この記事は、「インナーチャイルド」をテーマにそれが傷ついている兆候や、具体的な症状をピックアップしつつ、癒し安心感を覚えていく方法やアイディアを共有する内容になります。
「人生は安心できて、安全です。楽勝です。」という価値観を抱ける基本的な権利を子供は生まれながらにもってもいいのですが、そう感じられなくなる原因や根本があるという考えがあります。
それがインナーチャイルドの癒しにおける基本的な考え方です。ここでいう安全・安心とは、物理的な生活レベルだけでなく、感情、マインド、精神的な意味合いをも含む「セーフティ」です。
子供のころ安心感を感じていましたか?家族の一員(血縁とかは関係なしに)であるという感覚はありましたか?ありのままの自分でいていいという許可はもらえましたか?
もしこの質問にイエスといえない部分があるのであれば、それは知らず知らずのうちにインナーチャイルドの傷になっている可能性があります。
本日はそんなみえないこころの傷に焦点をあてて、その兆候や癒し方をシェアしてみます。あらゆる角度の人の参考になればうれしいです。
ちょっと長いので体力&余裕があり何度も繰り返し読むと浸透していくと思います。
- インナーチャイルドとは?
- インナーチャイルドが傷つくネグレクト3タイプ
- インナーチャイルドが傷ついた10の例
- インナーチャイルド診断(心が傷ついている25の症状)
- 7つのステップでインナーチャイルドを癒す方法
- インナーチャイルドの癒しが行われるとどうなる?
- まとめ
まずは、さらっとインナーチャイルドの定義的なところをみてみましょう。
多岐にわたる内なる子供
インナーチャイルドはアメリカ発祥の(厳密にいうと心理学ではないんだけど)心理学寄りの言葉です。
定義として、(多くは傷ついたバージョンの)子供の時代の思考パターンや感情、記憶という表現をする人は多いんですが、
個人的にはもう少し反対の意味があると思っていて
好奇心、無邪気さ、創造性、純粋性をもったこころの一部(内側の子供)
というどちらかといえば、ピュアな子供心みたいなイメージをインナーチャイルドと呼んでいます。
こころというのは、ネガティブな側面、例えば、無気力、退屈、空虚、不幸せ、不自由さなどの領域もあれば、ポジティブな側面、上記のような好奇心、無邪気さ、創造性や、全体性などをもちます。
そのポジティブな無意識領域をインナーチャイルドと呼んでいます。
ただし、専門家によって、あるいは自分の研究に都合のいい形に定義や姿を変えるのがみえない分野だと思うので、定義は本当に多岐にわたります。
個人的には、スピリチュアルの言葉でいう、無意識領域に存在する(ポジティブな側面の)魂の一部とか、本来の自分の一部というイメージをもっています。
インナーチャイルドが傷つくとは?
なので、本来であれば制限なく自由な状態の心だったり、創造性あふれた自分の一部を封印し、純粋性をもった自分との接続をうすーくすることをインナーチャイルドが傷つくといいます。
社会や、コミュニティ、人間関係を構築するうえで、ぼくらはその場所、空間、人などそれぞれが色々なルールをもっていることを学びます。
そのルールや規則性は、本来であれば自分にとってはどうか?と自由に決めていい領域もたくさんあるはずなのに、ぼくらはそれらに適応するよう求められると、そのルールが絶対的なものになります。
もちろん、その規則性が役立つと時もたくさんあります。
例えば、自分が形成したルールの1つに「無条件に人は信用しちゃならん。」みたいなものがあったとしましょう。
自分をだまそうとやってくる人に対する警戒をすることで「騙される」という結果を防いだりですね。
ただ、それが自分にあうかどうかを吟味しないと、人間関係に悩むみたいな結果も抱え込む可能性があります。だって信用しちゃいけないんですから。
傷ついたままのインナーチャイルド(素直な自分を隠した状態に近い)で人生を過ごしていると、しっくりこない感ができるらしいですよ。
ちなみに、スピリチュアル界隈にはインナーチャイルドだけでなく、エゴ、ペインボディや「過去」の記憶としてこの傷ついたインナーチャイルド状態を表すこともありますよ。
みんな言っていることは一緒なんですけど、どの用語が刺さるかはあなた次第です。
ルールや規則性にはそこに至る「原体験」があるといわれます。それがいわゆるエグい体験であることもあれば、え?そんなこと?っていうものもあります。
衝撃度と傷つき具合は必ずしも比例しません。(そもそもどれほどえぐいかなんて主観的なものですから。)
基本的に、インナーチャイルドが傷つく体験をするのは今の人生だとしたら、そこには3種類の方向性があると考えられています。
①感情的ネグレクト
超絶簡単に言ってしまうと、愛情不足ってやつです。
子ども時代に、親や保護者にあたる人が自分の感情的なニーズを満たすことに関心を示さなかったか、感情的なニーズを表現することを否定したなどのパターンがあります。
その結果、例えばですが
- 自尊心が低い、自己肯定感が育まれない
- 自分の感情的ニーズを無視するあるいは感情的ニーズを満たすことをあきらめる
- 感情を隠す、抑圧する(≒それで自分を守る)
- 自分(や他人)の感情を聴き、受け入れ、対処することができない
- etc..
自己肯定感の低さは幼少期の愛情不足というか、親の不合理な頭ごなしの否定にあり。というパターンは王道中の王道な気がしています。(あくまで個人の感想です)
②心理的ネグレクト
心理的ネグレクトとは、感情的と類似する部分もありますが、多くの場合、大声で子どもを理不尽に怒ったり(恐怖心を育む)、(言うことを聞かないと)拒絶、無視するなどの態度をとったり、
自尊心を傷つける言葉を繰り返し使うなど(あなたよりお兄ちゃんの方がかわいいとかね)する(表と裏の)心理に影響するネグレクトです。
- 自尊心が低いあるいは自尊心を他人を貶すことで高くしようとしすぎる
- 「怒り」がコントロールできない
- 依存関係に心地よさを覚える
- 人との適切な境界線や距離感がわからなくなる
- etc..
心理的なネグレクトを体験したインナーチャイルドの多くは、〇〇なしでは生きられぬという規則性を自分の中につくっていくことが多い気がしています。
無条件に自分を肯定してもよきなんですよというのをどこかで学べるチャンスがあると思います。
③物理的ネグレクト
物理的ネグレクトとは、衝撃度とかわかりやすさでいうと、一番えぐいと思います。
食事が不十分だったとか、家が安全じゃない場所だったとか、暴力的なところもあります。とにかく目に見えてそりゃあ虐待よ。というやつです。
- 摂食障害、自傷行為、強迫性障害
- 身体へのケアに対する無関心
- 極度に安心したがる、あるいは、極度にリスクをとる
- モノに対する依存(アルコール、食べ物、その他)
- 性的機能不全など性に関する悩み
- etc..
言葉がアグレッシブな感じなものもあり、特にそういう体験をしている方にはフラッシュバック的なところもあるのできついかもしれませんが、なるべくゆっくり時間をかけて読んでみてください。
そして、最も重要なのは、その体験をもたらした人たちへの恨みや猛烈な非難は、一時的な快楽といっしょでなにも解決しない可能性があります。(苦しければ猛烈に恨むときも必要なんですけどね。)
基本的に、子供のころキチー体験した。(現在進行形でしている)という人は、親も違う形で似たような体験をしていることを念頭における隙間をつくってみましょう。(犠牲者の犠牲者)
自分の存在を否定されたり、無条件に人生を送ってもよいのよ。と言われない典型的な例10パターンをあげてみます。
ここに少しでもイエスという項目がある人はおそらくインナーチャイルドが傷ついた経験がある、あるいは現在進行形で傷ついている可能性が高いです。
インナーチャイルドが危険を感じる10の例①
10個リスト化すると少し長いのでまずは前半5つをピックアップします。
- 自分の意見を持つのはダメと教わってきた
- 思い通りに行動しない(発言も含む)と怒られた、罰があった
- 遊んだり、楽しむことを十二分にできなかった
- 自発的に言動を行うことを許してもらえなかった
- 怒り、喜びなどの大きい感情表現に制限をかけられていた
インナーチャイルドが危険を感じる10の例②
後半5つです。
- 両親、家族に恥をかかされた
- 言葉による過度な非難や批判
- 過度の体罰
- 両親、親の幸福に対する責任感があった
- 抱擁、キスなどのフィジカルな愛情表現がなかった
しつけと虐待の境界線
誰しもが親に怒られたり、ダメ。という言葉などを受け取った体験があると思います。
それは、親が自分をよりベターな方向へと導いてくれるしつけなのか。それとも、親の都合良き「虐待」なのか。
その境界線がとてもあやふやなところがあります。体罰を受けたらかといってインナーチャイルドが傷つくとは限りませんから。
これはぼくも親になって今現在進行形でその境界線のベストな設け方を学んでいる最中なので、偉そうなことはまったく言えませんが、
ぼくが気をつけているのは、ダメだよ。もうおしまい。みたいな子供の言動をストップすることはもちろんいいます。(お菓子くれ地獄、まだ遊びたい欲が爆発する夜などなど。子供は瞬間を生きていますからね。)
でも、そこになんでダメなのか。自分はこうしてほしいと思っている。なんていう理由付けや、
自分の意見とあなた(子供)の意見は対等だよ。ということを念頭に置くように意識しています。
(それでも衝突するときなんて山のようにあります。あと、妻には甘やかしすぎともいわれます。)
自分の都合で子どもをコントロールするのも、子どもの都合で自分が変わりすぎるのもフェアじゃないからです。どこからが虐待でどこからがしつけかはその受け手と送り手の関係性や感受性に頼るので、
そんなものはないんですが、自分とその相手に取ってのベストを模索していきたいですよね。
ちょっと話が逸れましたがインナーチャイルドが傷つくとは、簡単に言ってしまえば、自分(相手)の都合で自分(相手)のルールを変えすぎて、自分が相手になったり、相手が自分になりすぎるところがポイントだと個人的にはおもっています。
こちらはセルフチェックできるインナーチャイルドが傷ついているかどうかの1つの判断材料になると思います。
これらの項目に10個以上「イエス」がつくのであれば、優先的にインナーチャイルドの傷を癒してあげましょう。5個以上10個未満であればわりと真剣に癒しを検討する必要があります。(目安として)
25の症状とインナーチャイルドのセルフチェック診断
- 自分にはとてつもない欠陥があると思う。
- 新しいことをする(その計画をたてるなど)と不安になる。
- ついつい我慢して「良い人」を常に演じる。
- 他人との衝突が好き。(衝突すると生きている感がある)
- 買いだめする傾向がある、捨てるのに苦労する。
- 「自分のため」に時間やエネルギーを使うことに罪悪感がある。
- 男性、女性として、人間として十分でないと感じる。
- どんなことでも100点満点以上を成し遂げようとする。
- 自分には罪があり、地獄に落ちそうと思っている。
- 常に自分への無価値観、不足感を感じ、その状態に嫌気がさす。
- 厳格かつ完璧主義。
- 物事(関係など)を始めるまたは終わるのに問題が発生する。
- 悲しみ、怒りなどの感情表現をしたらダメ(恥ずかしい)と思う。
- めったに怒らないけど、怒ると狂いまくる。
- 自分の心が望んではいないのに、性交渉をする。
- 生理現象が恥ずかしいと思う。
- 自分を含め、周りは信用できないと思う。
- 依存傾向がある、依存しまくる。
- 衝突を可能な限り避ける。
- 人が怖いし、なるべくなら関係を避けている。
- 親に親しみを感じたことがない。
- 見捨てられ不安を強く感じる、≒執着めっちゃする。
- ノーがいえない。
けっこうあいたたた。な内容なんですが、誰しも当てはまるところはあるような気がします。あと、個人的に思うのは、インナーチャイルドは主には親や保護者とのかかわりの中でこういう思い込みや行動様式を
つくっていくと考えますが、別に家庭内だけでこれがつくられるとは思いません。
一説によると、あらゆる行動&思考パターンの「元型」は0-7歳までの体験がつくるといいます。それは親との関わりだけではなく、地域の人、友達などなどいろいろとあります。
さて、ここからはインナーチャイルドの癒す方法について触れていきます。ばかばかしいや。と思えてもやってみてすっきりするならぜひトライしてみる価値ありです。別にお金かからず自分でできる方法もありますからね。
①子ども時代をタイムラインで振り返る
子ども時代をいくつかの時代に分けてみましょう。
例えばですが、赤ちゃん(0-9か月)、幼児(9か月ー3歳)、就学前(3歳ー6歳)、就学(6歳から思春期までの6年)
各時期に、3つの質問をします。
- 自分のメインにあった感情、世界をどう感じていたか?
- 自分の人生はどのようなものだったか?
- 自分がどれほど安全で、支えられて受け入れられたか?
子どもの頃のことなんて覚えていないよ!(ぼくはまさに覚えていない人間なのですが、)という人は、断片的でもいいですし、記憶があやふやで間違っていてもいいので思い出せる限りを書き出してみましょう。
どのくらい時間を要するかは人それぞれですが、書いたり思い出そうとすると、自然に出てくることがありますよ。夢で見たり、ふとした瞬間にあ、そういうえば。みたいなやつです。
ちなみに、安心感については家庭環境とは関係がなく、近所やその他の場において、自分が安心感を感じたことを思い出すといいと思います。(それが自分だとしたらけっこうツワモノだと思います。)
特定の年齢期において、多くの記憶、情報や感情が出てきたらそこをメインに探っていくと傷の元が見えることが多いです。
②インナーチャイルドに手紙を書く
①にもし、否定的な体験、ネガティブな強い感情などが出てきたら、それを癒す魔法持っている「親」になりきって、幼い頃の自分に優しく愛のある手紙を書いてみましょう。
例えばですけど、
生まれてきてめちゃくちゃありがとう。あなたが自分の興味関心、好奇心や創造性をたくさん働かせて生きたとして、世界はとても安心と安全にあふれかえっています。何があってもいつもホームがあるよ。とても愛され、完璧で美しい存在だよ。あなたは助けられ、周りからのサポートに恵まれます。あなたを心から愛しています。
あなたを世界で一番愛する人より
みたいな感じです。なんでもいいんですけどね。
この時点でぶわーっと泣けてきたり、感情がクリアになる感覚がつかめたら万事OKです。
③インナーチャイルドからの手紙を書く
②ができたら、今度は傷ついたインナーチャイルドになりきって今の自分に手紙を出してみましょう。
ちなみに、利き手ではない手を使うと、理性よりも感情や感性が優位になるので寄りインナーチャイルドになりきれるという話があります。なので利き手ではない手で下手くそでもいいので手紙を書いてみてください。
こちらも例えばですが、
私を世界で一番愛してくれるマザーよ
この人生はクソだ。そしてクソだと思う自分はもっとクソだ。私さえ我慢すればいいんだけどね。
インナーチャイルドなチャイルドより
こんな感じで②と③の文通、交換日記を続けていくと、自分の埋もれていた感情、気づかなかった側面が表面化してくることがあります。
④信頼できる相手に自分の傷や痛みをシェアする
よく海外ドラマでこころに傷を負った人たちが集まってワークショップなんかをやっている映像が映し出されますが、これは最も有効な治療法の1つだという人もいます。
そんな場ないよ。という人は友人でも知人でもいいです。それが無理なら専門家やカウンセラーを頼るのも大いにありです。
ポイントしては、あなたのその経験や体験をジャッジしたり、それって甘えているだけじゃない?とか、こうすべきなどのアドバイスを与えてくる相手はこの段階には適しません。
なぜなら、インナーチャイルドがまだ起きていないのに、ジャッジメントやこうすべきなどの価値観の押し付けはまたインナーチャイルドを眠らせてしまうことになるからです。
大事なのは、シェアをすることで、突破口を模索したり、自分の傷や痛みに別の視点で入り、深く癒す体験を味わうことです。
厄介なこころのわだかまりやしこりは一発で解決することもあれば、人生をかけてゆっくり癒しのプロセスを体験することもあります。
その過程を一人で全部やるんじゃなくて、ちょっと手伝ってよ!と言える相手は何人いてもいいと思いますよ。
あと、気を付けたいのは、キズや痛みを与えた人がもし家族だとしたらこのグループワークだったりセッションは家族とやるのはおすすめできません。
親もまたその傷や痛みを抜け出せていないゾーンにいたらめちゃくちゃめんどくさいからです。
⑤愛情とサポートを意図する
①ー④を良い感じにできてくるくらいの段階で、ステップ⑤です。
これはいわゆるアファメーションというやつで、自分の心に愛情ある言葉、サポーティブな言葉を投げかけてあげるといいです。
例えばですが
- 今のまま、ありのままの私が好きです
- あなたがここにいてくれてとてもうれしいです
- ありのままの自分でいることは安全です
- 世界に受け入れられている感覚、感情をわかっています
- ノーということは安全で許されています
- あなたは特別です
- 私は自分を信頼できます
- あらゆる危険や危害から守られています
- 無条件に愛されサポートされます
- etc..
アファメーションに関しては、一人称でも二人称でもいいんですが、自分の感情、心理、精神的(スピリチュアルティ)なニーズを満たすアファメーションを考えてみましょう。
そして、暇なときに心の中で呟いてみて、安心感のエネルギーをすべてのレベルの自分に浸透させていきましょう。
⑥インナーチャイルドをビジュアル化して癒す
こちらは、何回も練習する必要があると個人的には思いますが、いわゆる瞑想をして、インナーチャイルドの癒しを行う方法です。
シャーマニズムの考えとして、キズや痛みは視覚化して認識するとその癒しがスムーズに行われるというものがあります。
なので、自分で瞑想などで癒しを行う場合は、傷のあるインナーチャイルドをイメージ(視覚化)してそれを癒すことを行う(癒えている過程をみる)と、効率よく癒されることがあります。
詳しくは以下の記事に書いているので気になる方はチェックしてみてください。
ちなみに、この瞑想ヒーリングで感じたこと、みえたことを文章に残すと次にやるときの参考になる部分もあるので、おすすめです。
⑦自分自身の親に自分がなる
最終ステップは、こちらも奇妙なアイディアですが、自分自身の親に自分がなるというものです。
インナーチャイルドの傷を癒すとは例えば傷の原因が親や幼少期の環境にあったとして、その環境を忘れたり、今いる親との関係を改善することとは無関係です。
仮に、その過去の環境が良い意味でどうでもよくなったり、親との関係がよくなったとしてそれはただの結果です。(あなたが頑張ったら当然得られた報酬です。)
癒しで大事なのは、結果ではなく、プロセスなので、親との関係改善は表面上の助けになることは大いになりえますが、もしかしたら必要ないこともあります。
今の親や過去の保護者は自分のニーズを満たしてくれる存在ではなかったかもしれませんが、自分で自分のニーズを満たすことは今の自分でも100%可能です。
なので、自分が自分自身のインナーチャイルドの親になることを決めてみましょう。
そうすることで、創造性や楽観主義、セルフコンパッションや自己愛、自分で自分を取り戻す感覚がつかめるようになっていきます。
自分が自分自身のインナーチャイルドの親になることを決めるうえで、気を付けたいのは、他人はどうせ信用できないから全部自分のニーズは自分で満たそうと思わないことです。全部自分でやれという意味ではもちろんありません。
人間なので他人が満たすニーズも当然受けたいと思っていいんですよね。
そういうことではなく、自分で自分を取り戻す感覚ができると、そういう輪みたいなのができて、全部ひとりでやらねば。という肩の力を入れた世界ではなくなるので、
自然にそこに友人、パートナー関係がヘルシーかつベストな形で構築されていきます。
そうなると世界はあなたにとって安心で安全な場所に自然と変わっていきます。
ここからは癒しが起きるとどうなるんよ。みたいなところを振り返ってみましょう。
世界がセーフティなものに
インナーチャイルドの傷とは究極的に言ってしまえば、この世界は危険だという思い込みから来ているという側面があります。
なので、もし今のあなたが以下のような傾向や思考パターンがあるのであれば、インナーチャイルドが傷ついている≒世界は安全ではないと感じている可能性があります。
- 周りへの不安感
- 過度の心配感情
- 他人を信頼できない、不信感
- 自分自身と自分の能力を信頼できない
- 自分で何かをすることに恐れがある
- 自分に対する厳しい自己批判
- 新しいことへの挑戦、新しい場所に行くことへの恐れ
- 常に最悪のケースを想定する
こんなときは、境界線もあやふやで他人ファーストになりがちですよね。あるいは反対で過度な自分ファーストです。
これらの傷や思い込みが解消されるので、シンプルにいうと、世界は安全なところになります。
セルフコンパッションとギフト
世界が安心安全領域だという実感は、わたしたちがずーっと触れてこなかった自分自身のギフトあるいは、才能や適性なんかがわかることを意味します。
簡単に言ってしまえば、人生がスムーズにいく自分なりの優しい規則性がみつかるんですよね。
例えば、
物事を続けられない自分を否定ばかりしていた人が、物事を続けられないのは自分がいけないんじゃなくてただ単にそれが自分の性質や相性として活かしにくい領域だからだ。となって、
無理に物事を続けなくなって人生がスムーズにいったりとかですかね。本当に例えばですけど。
これは僕個人の考え方ですが、インナーチャイルドにアクセスして生きるとは、自分の得意な性質を最大限どんなときもベストに活かすことがふつうだと感じて、
不得意なところは、精一杯向き合ってそれでもだめなら手放してオリジナルの自分をつくっていくことイコールだと思います。
インナーチャイルド的に言わせれば、誰かになる必要はなくてあなたが真実ですから。
今回は4年くらい前に1度書いたインナーチャイルドについて書いてみました。
現実世界においても、精神世界においても、経験値が溜まったので、ずーっと書こう書こうと思っていたらもう4年くらい過ぎちゃったんですが、インナーチャイルドに言わせればこれがベストなタイミングらしいです。
世界、周りが敵だ!という思考パターンや思い込みは、自分が本当に苦しいときとか、もうどうもならん。みたいなときは安全ゾーンを限りなく狭くするので、役立つときも多いと思います。
それでも、なんかしっくりこなかったり、人生に不満足感とか、自分に対する不足感とかがあったら、インナーチャイルドが泣いている可能性があります。
だって、世界は美しく、自分は創造的だってことを否定し続けているわけですから。
ぼく自身も、インナーチャイルドなんて完璧に癒えてるよ!!なんてそんな高尚な魂は持ち合わせていなくて、めんどくさいことに現実世界にはインナーチャイルドを泣かせてくる出来事も多々あることも事実です。
でも、そんな奥ゆかしい場所だからこそ選んできたんだと今ならちょっとだけ理解できます。
過去傷ついた経験がある人、今現在進行形で、なんかしっくりこねーなあおい!子供時代の自分よ!となっているひとはぜひぜひ過去をめぐる旅をして自分をみつめるきっかけをつくってみてください。
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。