今回のテーマはボーディサットヴァです。
これであなたも如来です。
※この記事は、(観音)菩薩がついている≒そのエネルギーをもっている人の特徴や性質をまとめつつ、菩薩の魂がなんでこの世にあるのかについて、ぼくなりの考えをシェアした内容になります。
菩薩とは、如来(悟りを開いたもの)になるため修行中の身の存在を総称した仏格(カテゴリー)です。悟りを求めるものという意味をもち、自らも如来を目指しつつ、この世にいる救い求める人を助けるスーパーマンですね。
スピリチュアルな世界ではあらゆるものはエネルギーなので、菩薩もまたエネルギー的な観点で観測することが可能です。
日本のスピリチュアル(守護霊)界隈で、「観音」がついているという(あなたの守護霊は観音様です!的な)表現がされますが
僕の個人的な意見では、守護霊は観音というより、自分の魂の性質の一部に菩薩っぽい要素があると捉えています。
理由としては、いろいろありますが、シンプルにいうと、観音がガイドをしてくれている人もいなくはないですが、観音もまた人なので、縁もゆかりもない人のガイドをするほど暇ではなさそうだからです。
なので、この記事は自分の守護霊が観音だぞ!という人に向けたものというよりは、自分が菩薩っぽいエネルギーをもっているよね。という人に響く内容になっています。
菩薩の魂をもつすべての人の参考になればうれしいです。
- (観音)菩薩とはなにか?
- 六観音について
- (観音)菩薩がついている人の特徴7つ
- (観音)菩薩がついている人の役割
- 菩薩の魂を持つ人が目覚める方法
- まとめ
ぼくは仏教マスターではないのですが、ちらっとだけ観音様について解説します。
観音と菩薩の違い
観音と菩薩を混同してしまいそうになりますが、菩薩の中に観音が存在するイメージです。
菩薩を辞書で調べると、
- 仏の位の次にあり、悟りを求め、衆生を救うために多くの修行を重ねる者。
- 仏陀の前世の総称
なんて意味が出てきます。要するに悟りを開く前の状態かつ、いろんな人を救うために修行しています。よく母性を感じるため女性ではないかと思われる方もいますが、男性でも女性でもありません。性別なんかに左右されるような存在ではないんです。
さらに素敵な解釈を加えると、
すべての生きとし生けるものが悟りを開くまで(彼らのサポートをするために)自らの悟りを遅らせている人たちです。これはめちゃくちゃ素敵な解釈です。
悟りをコントロールしている点においては、如来レベルですげーんじゃないの。とまめたろう個人的には思います。
観音とは?
観音はすべての菩薩の中の1人です。タイトルにもなっている観音菩薩は、人々の苦しみを取り除いたり、お願い事を聞いてくれる菩薩です。たいていの場合、観音と言うと「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」のことを指します。
ほかにも、如来になることを約束されつつ、56億7000万年後の未来に、みんなを救うために現れるといわれるタイムリープ菩薩の弥勒菩薩とか、弥勒さん登場までは私が守るよの前座代表である地蔵菩薩とかもいます。
さらに観音のなかにもいろんなやつがいて、千手観音だとか、十一面観音だとか、とんでも悟り修行をしているいろんな菩薩がいます。
龍の上に乗った観音菩薩というのもあります。
騎龍観音菩薩・龍上観音菩薩・龍頭観音菩薩と呼び方は色々です。雲を呼ぶ、雨を降らす、雷を起こすなどの龍のパワーをコントロールできると伝えられており、その昔、農業が中心だった民の暮らしを豊かにしました。
個人的には、高校の日本史の先生の影響で好きになった弥勒菩薩半跏思惟像のアルカイックスマイルは、時間を忘れさせてくれる気がします。(こんな寝顔で寝られた夜が一番気持ちいいですよね。)
スピリチュアルからみた菩薩
スピリチュアルからみた菩薩なんてものはないんですが、便宜上(記事を理解するうえで役立つ)用意しておくと、
ベトナムの僧侶、ティックナットハンが言うように、
菩薩とは、自分の中に思いやりがあり、他の人を笑顔にしたり、苦しみを和らげたりすることができる人のことです。私たち全員がこれを行うことができます。
なんだと思います。つまり、ぼくら全員が菩薩の性質をもっているんじゃないかなとぼくは思っています。
高尚な魂とか、精神的に高いレベルにあるとかじゃないこのアイディアがぼくは好きです。
観音様の誕生日は決まっていません。地域によって異なったりします。例えば浅草の浅草寺観音の場合は3月18日が誕生日です。これは、推古36年(628年)3月18日に隅田川で2人の漁師が見つけ、観音様のご本尊・聖観音(観音菩薩)がこの世に示し現されたことから由来しています。また、毎月18日は観音様のご縁日となっています。
観音様が夢に出てくるのは吉夢とされています。
運気好転、吉兆が基本ですが、中にはマイナス面の教えもあるようです。夢に出てくる観音様とその意味を表にまとめました。観音様の夢を見たら現実の状況と照らし合わせてみましょう。行動の転換期かもしれません。
夢に出てくる観音様 | 意味 |
---|---|
金色の観音様観音様が枕元に現れる | ものごとが順調に進む(仕事や勉強がうまくいくなど) |
白色の観音様 | これまでの努力が実る |
観音様を拝む | 悩みや心配事が隠れている |
観音様を掘る | 恋愛運が上昇する、新たな出会いがある |
観音様と話す | 内容そのものが助言になっている |
観音様から何かを渡される | 厳しい状況だが徐々に好転し始める |
観音様が動く | 願いごとが叶う |
観音様が笑っている | 前向き思考で好転を狙う |
観音様が怒っている | 後ろめたい気持ちやモヤモヤが隠れている |
観音様を怖がる | 方向性は合っているが努力不足 |
観音様が泣いている | 無理をしている、つらいと言えないでいる |
観音様が燃えている | 努力をし続けている途中である |
観音様がたくさんいる | 迷いや不安があり助けが必要である |
千手観音様が出てくる | 全てにおいて運気上昇、好転が期待できる |
観音様と言っても色んな観音様がいると言いました。代表的なのは6つの世界で救済を行っている6の観音様です。ここでは「六観音」について解説します。
ちなみに法華経では33の姿に変わって一人ひとりの苦悩・災いから救おうと常に修行をしていると説かれています。
輪廻転生で死後に生まれ変わる6つの世界があります。これを「六道」といいます。観音様はこの六道を巡って人々や生き物の救済をします。真言宗や天台宗では各世界に観音様の姿(6の姿)があられるという考えです。
六道 | 世界観 | 六観音(6の姿) |
---|---|---|
地獄道 | この世で罪を犯して落とされる世界 | 聖観音(観音菩薩) |
餓鬼道 | 飢えと渇きに苦しむ世界 | 千手観音 |
畜生道 | 人間以外が住む弱肉強食の世界 | 馬頭観音 |
修羅道 | 怒りや争いが絶えない阿修羅の世界 | 十一面観音 |
天道 | 天部神々が住む苦しみのない世界 | 如意輪(にょいりん)観音 |
人道 | この世 | 准胝(じゅんてい)観音 |
サンスクリット語ではマントラと呼ぶ真言。「仏の真実の言葉」「秘密の言葉」という意味が込められています。浄土真宗を除いて多用される呪術的な語句です。真言を唱えることで効果を享受できると言われています。ここでは六観音の真言を紹介します。
六観音 | 真言 |
---|---|
聖観音(観音菩薩) | オン・アロリキャ・ソワカ |
千手観音 | オン・バザラ・タラマ・キリク・ソワカ |
馬頭観音 | オン・アミリト・ドハンバ・ウン・ハッタ・ソワカ |
十一面観音 | オン・マカ・キャロニキャ・ソワカオン・ロケイ・ジンバラ・キリク・ソワカ |
如意輪(にょいりん)観音 | オン・バラダ・ハンドメイ・ウンオン・ハンドメイ・シンダ・マニ・ジンバ・ラ・ウン・ソワカ |
准胝(じゅんてい)観音 | オン・シャレイ・ソレイ・ソンデイ・ソワカオン・シャレイ・シュレイ・ジュンテイ・ソワカ |
六観音一人ひとりに救済の目的があります。ご利益を簡単に紹介します。
六観音 | ご利益 |
---|---|
聖観音(観音菩薩) | 一切の苦難を消滅除去 |
千手観音 | 諸願成就、健康維持 |
馬頭観音 | 人間以外のすべての生き物を救済 |
十一面観音 | 福を授かり無病息災 |
如意輪(にょいりん)観音 | 福を授かり知能成就 |
准胝(じゅんてい)観音 | 安産、子宝 |
そんな菩薩ですが、エネルギー的な性質としてそれを本能的にもっている魂があると個人的には思います。もしかしたら、守護霊やガイドにそういう存在がいるという人もいるかもしれません。
ここからはそんな菩薩の特徴をピックアップしていきます。共通して言えるのは誠実さが根底にあるのが一番腹落ちしますね。努力を惜しまない人にはきっと、手を差し伸べてくれる機会が自然と多くなるってことなんじゃないかとも思います。
①他人を助けたり、アドバイスをしたりするのが好き
誰かの相談役だったり、友人を元気にすることが得意だったり、誰から教えてもらったわけでもなく、周り(のエネルギー)を高める性質が菩薩のあなたには備わっています。
別に何かあったわけじゃないんだけど、この人と話すと知らず知らずのうちに元気が出る!みたいな人が周りにひとりでもいると嬉しいですよね。
②地球に共感しがち
菩薩マスターな魂は、すべて生きとし生けるものを自然に尊重する傾向があるので、植物、動物、生態系、人類などに共感力を発揮します。
環境問題が妙に心に響くなんて人は菩薩の道を歩む人なのかもしれません。
③HSP・エンパス気質がある
菩薩の役目の1つは、周りの人々の救済にあるため、周りの声がよく聞こえるという性質を生まれながらにもつひとが多いようです。
エンパス気質がある人全員が菩薩かと言われると必ずしもそうではないと思うんですけどね。
④マインドフルネスよりハートフルネスの世界が好き
マインドフルネスは心を今に向けた心の状態を示しますが、ハートフルネスは、その集合的バージョンのことです。
簡単にいってしまうと、マインドフルネスで個人的に得た利益の波をコミュニティや社会に広げる心の動きみたいなものです。
菩薩エネルギーっぽいですね。
⑤「傷ついた癒し手」の原型をもつ
「傷ついた癒し手」とは、ユング心理学における造語で、心に傷のある人(当事者体験をもつ人)が支援で能力を発揮するという意味をもちます。
もう少し柔らかい言葉を使うなら、相手の体験を100%感じることはできないんだけど、100%近くにその体験を共有する力のことだと個人的に思います。
⑥寛大かつ献身的
誰かのために、何かをやっているとか、世のため人のために自分の人生を回しているときが一番調子がいいっていうタイプのひとです。
⑦スピリチュアルな目覚めを体験したっぽい
スピリチュアな目覚め、覚醒、いわゆるスピリチュアルアウェイクニングを体験するのはみんなあるあるなのですが、スピリチュアルアウェイクニングをすることで、菩薩的なエネルギーにより親しみがわくようなパターンが多いらしいです。
女性でも男性でも関係なく自分に厳しいとも言えるでしょう。自分で一度決めたことはすぐに諦めない人です。自分の衝動や欲求をうまく抑えることができるため、結果的に私利私欲がなくなる傾向にあります。
観音様も悟りを開くための厳しい修行をしている身ですから、自分と同じストイックな性格を持つ人についていってあげたいと思うのです。
厳しい修行の中にも、ささやかな幸せはあるはずです。それと同じように、例えば仕事や家庭で毎日忙しくても、小さなことに感謝をするのが上手な人です。
謙虚な性格の人は、普段他人が見過ごしてしまいそうなことも、気づくことができます。
世の中はますます便利になり、何でも簡単に手に入るようになりました。逆に言えば誘惑がたくさんあるということ。観音様は修行の途中でも誘惑に負けない性格です。同じく誘惑に負けない強い意志を持ったタイプの人が好かれます。
さらに、意志がはっきりしている人は努力を惜しまず目的に向かって突き進む人でもあります。
菩薩っぽいエネルギーを持っている人の多くはおそらくですが、2つの役割(自分の性質上活かしやすい方向性)があると思います。
①地球全体の利益を追求する
地球全体の利益といっても、広すぎてとても難しいのですが、惑星のエネルギーとしてウェルビーイングな状態にするといえばいいでしょうか。
分離、争い、二極化などなどの世界観は菩薩的なエネルギーとは正反対に位置するため、それらを統合、調和、多様化するなどの役割が菩薩の魂や性質をもったひとにはあると思います。
手段は別になんでもよくて、ザ・ヒーラーみたいな道を選択する人もいれば、環境保全活動家だったり、科学者の道を選ぶかもしれません。
でも、大前提に、みんなの利益を追求するという使命があります。
言葉にすると難しいんですけどね。
地球全体の利益といっても、広すぎてとても難しいのですが、惑星のエネルギーとしてウェルビーイングな状態にするといえばいいでしょうか。
②内側の変化を大切に
菩薩の魂は、如来を目指す修行的な性質をもつため、みんなの利益を追求するために、世界のシステムに抗うとか、
変革を声高に叫ぶとかそういう性質は持っていません。
SDGs最強!!みたいな必要はないということです。
それよりも、自分の内側のバイブレーションや自分をどう取り扱うかが外側の世界に変化を及ぼすことを知ることの方が重要です。
自分の内側の世界は外側の世界をみる(どうやって外側の世界をみているのかの)試金石になるからです。
守護霊として観音様がついている人は、守られているというより、人を助けようとしているほうの意味合いが強いのではないでしょうか。
なぜなら観音様がついている人の特徴のひとつ「他人を助ける」のは、観音様が導いてくれているから人助けができるとも捉えることができるからです。
どちらにしろ、慈悲深い人であることは間違いないようです。
みんなの利益を追求するのが得意な菩薩魂ですが、それをより生かすにはいろいろな方法やアプローチが考えられます。
ここではその5つを紹介します。
①セルフコンパッションを育む
菩薩のエネルギーを持つ人は、ついつい他人を優先的に考えてしまい自分のことをないがしろにしてしまう可能性があります。
しかし、先ほど言ったように、自分の内側の世界が外側の世界に広がるという性質を理解すると、いかに自分を大切に思いやるかが菩薩の魂にとってエッセンスとなるかがわかるでしょう。
自分を大切にしている?というシンプルな質問はいつもあなたの原点を思い出すことになるでしょう。
②親切な言動をやってみる
菩薩的な魂はやはり集合意識の利益を追求していった方が自分のエネルギーや性質が活かしやすく、結果自分にとってもプラスになり、人生がスムーズにいきやすいという特性があります。
なんでもいいので、一日一善のこころをもっておくといいでしょう。
注意しておきたいのは、自分が菩薩の魂をもっているからといって、犠牲者になったり、自分さえ我慢すればいいという思い込みをつくっていくような必要はないということを念頭におきましょう。
つまり、境界線を設定することがここでのキーポイントになっています。
境界線を設けるとは、他人を尊重するのとまったく同じレベルで自分を尊重することです。
③自分のモットーをつくる
もし、あなたが菩薩の魂を感じていて、それが心地いい(他人に奉仕したりが)と感じ、それを行うことによってエネルギーフロウがよくなるのであれば、
自分なりのモットーをつくっておくのがいいです。
いわゆる誓いという宣誓みたいものですね。
例えばダライ・ラマさんは、生きとし生けるすべてのもののために、活力と目覚めをもたらす。なんて誓いをもっているそうです。
企業理念ならぬ、個人理念があると、ハっと我にかえることができます。
④自分に素直になる(自分の弱さを認める)
ぼくらの存在というのは生まれながらにして完璧すぎるとぼくは思っているのですが、
それでも、自分の影の部分、闇の部分があります。
弱い自分、ダメな自分、自分のダークサイドを認めることで内面の光に気が付くことができます。
自分に素直になる簡単な方法は、自分自身に「今の自分の言動とハートが一致していないところはありますか?」と聞くことです。
あけっぴろげになれるのが菩薩の魂らしいですよ。
⑤愛情を育む
深い部分、あなたの核となる部分において、無条件かつ無限の愛と思いやりをもっているのが菩薩さんです。
ただ、人生に追われたり、日々の忙しさのなかで、ついつい自分の深い部分へのアクセスを遮断しがちになるときがあります。
そんなときは「感謝の気持ちを表す」「自分のロールモデルをつくる」
という方法が有効になります。
感謝≒ありがとうのエネルギーというのは菩薩の魂のエネルギーフローをもっともよくする潤滑油の1つです。なので、自分にズレが生じているときは、感謝できることをみつける視点をもっていきましょう。
次に、自分のロールモデルをもっておくと、自分自身が維持しやすくなることがあります。
ロールモデルは別に、近所のおっさんとかマダムでもいいし、弥勒菩薩、観音菩薩、マザーテレサやイエス、誰でもいいので、あ、こいつ菩薩だわ。という人をピックアップしてあげましょう。
ちなみに、ぼくは菩薩っぽい魂の要素は少ないと思うのですが、菩薩のロールモデルを設定するとしたらマザーアースになります。何をしても包み込んでくれそうだからです。
冒頭でも言ったように、菩薩のエネルギーの濃淡はあれど、誰もがその性質を帯びているとぼくは思っています。
エネルギーの濃度が濃ゆい人は、ぜひぜひセルフコンパッションや境界線を大切にしながらも、本当にマザーアースにとってポジティブになるのはなんなのかな?という壮大で意味不明な問題提起を自分にしてみるといいと思います。
個人的にはこの記事を書いていて思ったのですが、魂の性質として菩薩っぽさを色濃くもっている魂ってそこまで母数的には多くなくて、スターシードやライトワーカー界隈って、菩薩っぽさに無性にあこがれを抱く人が多そうというまったく菩薩感のない感想が浮かびました。
菩薩のエネルギーをそもそも薄ーくしか持っていないという人は無理にマザーアースとか、他人ファーストになる必要はなくて、自分のいいところとか、得意な方向を生かす方向にシフトした方が人生は良い感じにぐるぐるまわっていくと思います。
それにしてもぼくら菩薩を崇めていて「様」とかつけて呼んじゃっているのだけれど、そのことについて菩薩はどう思っているんでしょうね?
アーメン!!
いつも読んでくださってありがとうございます。