今回のテーマは「プラシーボ」です。
これは素晴らしい水です。
※この記事は、「プラシーボ(プラセボ)」をテーマにその意味やなぜそれが有効になるのか事例などを交えながら共有する内容になります。
プラシーボ効果は、例えばお腹に痛みがある人が偽薬(砂糖やただの飴)を飲んで実際にそのお腹の痛みが改善する現象を指します。
確かにプラセボってありますよね。
ぼく自身の経験だと、アフリカに行った時、謎の病気を患っているアフリカ人に「何か薬をくれ」って言われて、その時持っていたのが正露丸だったので、
渡したら翌日めちゃくちゃピンピンしていたとかですね笑
シャーマニズムの自然な草とかより西洋の錠剤の方がすごいという思い込みがこの効果を発揮したと爆笑したのを記憶しています。
そんな不思議なプラシーボですが、今回はなるべくわかりやすくどんなルーツがあるのか、なぜ効果があるのかなどを共有しつつ僕なりの意見を述べてみます。
今回の流れ!
- プラシーボ効果とは?
- プラシーボ効果がなぜ有効になるのか
- プラシーボ効果の不思議な実例
- プラシーボ効果のメカニズムと条件
- プラシーボどう活かす?
- まとめ
プラシーボ効果とは?語源やルーツ
まずはプラセボのルーツをみていきます。
プラシーボ効果の意味
こちらは繰り返しですが、
偽薬で症状が和らいだり改善する現象
という意味になります。現在では医学分野で多く使われる言葉ですが、古くからおまじないや呪術でも似たような現象がみられていたという説もあります。
1955年「プラシーボの強力な力」
プラシーボという言葉が使われたのは1955年、ヘンリー・ビーチャー博士(麻酔学教授)の「プラシーボの強力な力」という論文においてです。
この論文の研究結果によって、従来医学ではヘンテコ扱いされていたプラセボが科学の世界に仲間入りすることになります。
実際にはビーチャー博士の研究はちょっとずさんだったんじゃない?っていう批判があったみたいですが、いずれにせよ今なお研究されたのはビーチャーさんのおかげです。
プラセボの語源はラテン語
プラシーボ(placebo)という言葉はそもそもラテン語で「私は喜ばせる(喜ぶ)」という意味を持ちます。
プラシーボの反対はノーセボと言いますが、こちらは「私は傷つける(害する)」という意味があるようです。
医学分野の言葉ではなかったみたいですね。
プラシーボ効果はなぜ効くのか?
プラシーボ効果は解明されていないことも多く研究がされ続けている分野の1つですが、ある程度こうなんじゃない?みたいな見解があるようです。
ここではフィジックスな世界観とメタフィジックスな世界観に分けてみましょう。
①神経作用の亢進(高まり)
こちらはフィジックスな見解です。
僕は専門家ではないので、詳しい説明は省きますが、簡単に言ってしまえば脳に作用するというものです。
プラシーボ効果が脳に作用する部位と、本物の薬が作用する部位とが同じであると考えです。
実際にとある研究では、プラシーボによって神経活動の活発化(オピオイド系やドーパミン系など)がみられるケースがあります。
②すべてはエネルギーだから
こちらはメタフィジックスな視点です。
スピリチュアルな見解だとほぼすべてがこれで片付きます。いやあ、いい加減&アヤシイです笑
「エネルギー」も一応量子分野からの説明は可能なのですが、各方面から突っ込まれそうなのでぼくは逃げます。
(本音を言うなら効果があるならなぜ効くかというよりもどういう人に対してどういう場面で有効なのかのデータを集めた方が役に立ちそうと思っちゃうからです。)
気になる方は以前書いた記事でも読んでみてください。
スピリチュアルを科学や量子力学で証明するって違和感ないですか?
プラシーボ効果とノーシーボ効果の事例
ここからは最近僕が聞いた話と、読んだ本から面白い思い込み事例をお伝えします。
ちなみに、プラシーボの事例はけっこうあるみたいです。
①フリ〇クで安眠できる?!(プラシーボ)
僕の友人は看護師をしています。
彼が病棟勤務をしているとき、なかなか夜寝付けない患者さんのケアをしていた時のことです。
「お医者さんには絶対内緒だけど、○○さんだけにちょい強力ですぐ眠れる薬渡すね。ちょっとスースーするかもだけど。」
とその寝付けない患者さんにフリスクを渡すことがあったようです。笑
すると、なかなか寝付けなかった患者さんが夜見回りに行くと泥のように眠っていたとか。笑
②HIVと言われた男性(ノーシーボからのプラシーボ)
1980年代、ある男性がHIV陽性の診断が下されます。
周りの友人にエイズで亡くなる方を目撃していた彼はどんどん弱り、エイズの症状も出るようになったようです。1カ月でかなり衰弱したとか。
かなり衰弱をしていた彼に医師から1本の電話が入ります。
「ラボで取り違えがあり、あなたは実はHIV陰性でした。」と。
自分が病気ではないとわかったとたん、彼の症状はなくなり、2週間もすると健康体に復活したそうです。
③1マイルの限界記録(プラシーボ)
何世紀もの間、人間が1マイルを4分以下で走ることは不可能と考えられていました。
ところが1954年1人の青年が4分の壁を切り、3分59秒という記録を打ち出します。
そのたった46日後、オーストラリア人の別の青年が記録を打ち破り新記録が樹立されています。その後も次々と4分の壁を突破する選手が現れたという史実があります。
思い込みが現実を変えている?
上のような例以外にも本当にたくさんの面白い事例はあります。
新薬開発に従事していたある博士によると、
典型的なテストの場合、100人のグループに新薬が効くかどうかのテストのした場合、その新薬では75人にポジティブな結果が出たとしましょう。
別の100人のグループに偽薬を与えた場合、40-75人に新薬と同等の効果が得られることは珍しくないと言っています。
科学的に証明されるか否かに関わらずプラシーボやノーシーボは実際に起こり得るっていうのがめちゃくちゃ個人的には、面白いです。
引き寄せの法則?思ったことが現実になる、超能力って本当にあるの?
プラシーボ効果のメカニズムと条件
ここからはある程度データの取れている科学分野の力を借りて、プラシーボ効果を高めるメカニズムと条件をシェアします。
プラシーボ効果が発揮されるには3つの条件が必要になるようです。
①条件付け
まずは条件付けです。
これは仮に頭痛が出てきたとします。最初の3日間は本物の頭痛薬を飲みます(与えられます)。
4日目には偽薬(砂糖とかそれっぽい粒とか)を飲みます(与えられます)。
3日間白い粒を飲めば頭が軽くなると思い込んだ人は、4日目に同じ成分の錠剤を摂取しなくても痛みが軽減するというものです。
②期待
次は「期待」です。
上の事例で挙げた、友人の看護師も、HIV陽性の診断が下された男性もこの「期待」を使っています。
友人は看護師という立場を利用して、さらに秘密で内緒の薬と言われた患者さんがその効果を期待して、眠れる自分をすでに予知しているとも言えます。
逆に診断が下された男性は、マイナスの期待でHIVになったら○○ができなくなる。こういう症状がでてくるなど、マイナスの結果を予知しています。
③意味付け
3つ目は「意味付け」です。
例えば今やインターネットで「頭痛薬 なぜ効く」とか調べるとそれっぽい説明が載っています。
ある痛み物質が出て、その物質に効くイブなんちゃらが痛みの原因物質を和らげます。みたいな。
こういったメカニズムを信じること(理解すること)でプラシーボ効果が増大すると言われています。医者の言うことは正しいみたいな信念も一緒でこれも意味付けですね。
プラシーボは必ず適用されるか
プラシーボある派で今回は議論を進めましたが、もちろんない派の意見もあります。
厳密に言うならあるかもしれないけど、ちゃんと条件が整うこと、そして薬よりは効果がないとする意見などがあります。
また、完全否定をする人もいます。
プラセボは信じたらそうです。というものなのでまあこれは好き好きだなという感想しかありません。笑
プラシーボ効果が面白いところ
ここからはちょっとだけ僕の考えを共有してみます。
せっかくスピリチュアルブログを書いているのでそういう観点からの意見です。
ポジティブでいましょうとかネガティブはやめしょうという話ではもちろんありません。
①何を「真実」とするか
病気になったとき、壁にぶち当たったとき、苦しいとき、ぼくはいろんな意見を取り入れたうえで、自分が納得できる思考と感性を持った方が良いと感じています。
盲目に医者が言うから正しい。有名な占い師やカウンセラーが言うから正しい。メディアやニュースで流れてくる情報があっている。
というのは間違いではありませんが、万人における真実ではもちろんありません。
便利な社会なのでネットなどで情報収集がめちゃくちゃスムーズに行えます。
無限の選択肢が広がっている中で、ピュアな自分が信じたいものを信じるとプラシーボも味方にできそうです。
②全員にクリスタルがあるかも
アヤシイメタフィジックスな世界では、クリスタルはプラスのエネルギーをよりプラスに。マイナスのエネルギーをよりマイナスにする効果があるとする人もいます。
つまるところ、プラシーボ効果はクリスタルみたいなもんです。
そしてそのクリスタルは案外全員が自分の中に持っているのかもしれません。
僕が最近読んだ本の中に
「誰もが全員、病気を癒せる薬品工場を身体にインストールしています。」みたいないかにもな言葉があって僕はまさにその通りだと感じています。
ちなみに、神様の神ではなくスピリチュアルな世界観における神は自己治癒力が半端ないらしいです。
まとめ:自由に選べるといいね
友人の看護師の話とHIVになったり治ったりする男性の話しが面白くて今回はこの記事を書いてみました。
プラシーボやノーシーボがなぜ効果があるのか?どうしたら使えるのか?みたいな話は勝手に思い込めばいいだけだと思います(てきとう笑)
絶望が目の前に現れた時、もう崖に真っ逆さまに落ちていると感じる時、ぼくらは非常に視野が狭くなります。
なので、本来ならあらゆる可能性と選択肢があることを忘れちゃいます。そんなとき、僕の友人の看護師の話とか、HIV陽性から陰性の話を思い出して、
自分の人生は自分で決めることに気が付くきっかけとしてもらえるとプラシーボも喜ぶと勝手に思っています。
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。