当たり前とはなんと罪深いのだろう
当たり前過ぎて誰も表現しようとしなくなった
当たり前過ぎて文字に記すことや
当たり前過ぎて口に出すことさえない
当たり前過ぎてとうとう意識に上ることもなくなった
だから僕は土に埋めようと思う
君には既に価値があるのだと
根拠はいらない
その根拠は必ず剥奪される運命だから
奥深く土に埋めることにする
種は魔法のように確実に根を張る
それも今この時から
君が希望を失った時その小さな芽を見てほしいから
苦しい時にその頑強な幹に寄りかかってほしいから
世界の残酷さに目が痛むのなら、その花を見て癒されてほしいから
君の涙で成長した草花は
慎ましく、それでいてしっかりと君を支えてくれると願って
ペドロ