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死んだ覚者

その覚者は死んでしまった

自分の中の宝玉に気付き、それを皆に教えようとした

人々はその耀きに当てられ、次第におかしくなっていった

覚者の言葉は常に飾らぬものだった

狂わされた人々の耳朶を通り

心に残響する頃には別物へと変貌していた

質素は絢爛に

日常は非日常へ

それは全くの装飾過多

やがて覚者は宝玉を隠すようになる

願いは朽ちることなく、成長するようだった

過剰に全てを捨て

神経質に直人を演じる

効果はあったが成果は無い

今日も人々は宝玉の調べを聞き逃し続ける…

ペドロ

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