自分を愛していますか?
自分をふつうに好きっていうやつです。
※この記事は、自己愛(セルフラブ)について、それがどういうものか、どんなメリットやダークサイドがあるのかをお伝えする内容になります。
自分をめちゃくちゃ好きです!とは言えないまでも、まあ自分わりといいよね。くらいのレベルでも自分を大切に思うことがはばかられる人は多いと思います。
それは、あなたに問題があるわけではなく、ぼくらの育った環境や社会においては謙虚さやつつましくあることが求められるというのが大きな一因だと個人的には思います。
常に自分を大好きです!とはいう必要はないです。というのも、そんなのどこかで電池切れを起こすからです。そして、自分を大切にするというのは人生をかけてのテーマにもなりうる壮大なことでもあるからです。
でも、ラフに自分まあいいよねくらいは言ってあげる自分がいても誰も損はしないと思いますよ。みなさんは自分のことを大切にしていますか?
- 自分のことがあまり好きでない人
- 自己愛の方法がわからない人
- 自分を大切にするという感覚を思い出したい人
自分を愛するスピリチュアル的な意味
自己愛については、いろんな定義がありますが、個人的な解釈では、
自分の存在をすべて許し、受け入れ、尊重すること
だと思っています。
自分の良いところも悪いところも含めて、すべてを大切にします。
自己愛が充実していると、自分を愛し、大切にし、尊重し、ニーズに耳を傾けて、夢に向かって行動できるでしょう。
人間の身体は水がないと仏になるといわれますが、人間の心とエネルギーは自己愛がないと、すっからかんになるくらい重要なものです。
自分を愛すると起こること16選
自己愛はとても大事!というのは頭や感覚、そしてなんとなくはわかると思うのですが、なぜ大事なのかについてもっと深めるためにメリットをいくつか示してみます。
- 自分の欠点や弱点をゆるっと受け入れられる
- 自信をもてる
- 自分を許せる
- 自己破壊的な思考がなくなる
- 自分の人生を生きる
- 自分へのコンパッションが育つ
- 他人へのコンパッションが育つ
- 人間関係が改善される
- お仕事がうまくいく
- 人とのつながりが真実になる
- 人生に対する感謝と喜びが生まれる
- 創造性や自発性が育つ
- 自分の選択にイエスといえる
- いい機会にめぐまれる
- 魂やスピリチュアルな道へと深くつながる
自己愛を育んだり自分を大切にすることを学ぶのはいいことだらけなんですよ。
自分を愛することがなぜ難しく感じてしまうのか?
自分を愛すること、セルフラブはこんなにいいことだらけなのに、なんでなかなか自分のことを大切にできないでぼくらは悩むのか、2点あげてみましょう。
もっと理由はあると思いますけどね。
①教えてくれなかった
これは、もう、最大にして最もあるあるな理由だと思います。
読み書き、計算、倫理観なんかは親が教えてくれます。他人や社会に対して、何が「いいこと」で、何が「ダメなこと」なのかについての教育は親と学校に任さたら完璧すぎますからね。
でも、水くらい当たり前だけど人生のコアでエッセンスとなる、ありのままの自分を100%愛していいんだよ。と教えてくれる人はマイノリティの人がほとんどだと思います。
では、親や学校が社会が「職務」怠慢なのかというとそうではないですよね、たぶん親もそのまた親もそのまた親の親もたぶん単純に教わらなかっただけなんですよ。
自分を愛することは人生をかけて学ぶものだと決めつけられて、その貴重な価値を教えてくれることはほとんどなかったんではないでしょうか。
ぼく自身も、親が可愛いよ。と言ってくれることはあったかもしれないけど、そこには例えば、親の言うことを聞くからとか、世間(学校)で誉められるようなことをしたから、とか何かしらの取引条件がついていた記憶はあります。
自己否定と自己犠牲をマルクス主義のごとく教わったぼくらなので、自分を無条件に愛していいんだなんて記憶のはるかかなたの宇宙のチリの端くらいに追いやられているんですよ。
②自己愛は利己的だという神話
自分を大切に愛するということは、他人を蔑むことに繋がるし、全然謙虚さが足りんから、自己中心的で利己的だと耳にすることがあります。
これは、1万パーセント誤解です。
よく言うような言葉を使えば、自分を愛することを学んで初めて心から他人を愛することができるようになるからです。
自分を心から大切にして、受け入れることができると、他人をより愛することができるようになるんですよ。
例えば、水泳の先生が泳げないってありえないですよね。自分を愛せなくて他人は愛せるって人は泳げない水泳の先生ですし、美味しくないたい焼きと一緒なんですよ。言いすぎですけどね。
そんなときは、セルフコンパッション(自己愛)マスターのクリスティン・ネフ先輩の言葉を思い出してみましょう。
セルフ・コンパッションには、ベストフレンドへのそれと同じ親切、気遣い、サポートで自分を扱うことが含まれます。
困難な人生に直面したり、過去の過ち、失敗に直面したとき、自己愛は、不完全さをもつ人間の経験の一部であることを認識して、厳しい自己判断ではなく優しさで対応します。
— クリスティン・ネフ
無条件に自分を愛することはできるのか?
無条件に自分を大切にしてもいいんだよ。とブログやSNSを通じて発信しているぼくですが、これはめちゃくちゃ難しいところがあると思いますよ、正直。
無条件に自分を大切にすることは、大げさに言えば、人生を通じてインプットされ続ける無駄なバグプログラムを外し続ける途方もない作業のようです。
だって、人は比較しちゃう生き物だし、エゴはどこまでいっても終わりがないからです。
実際、無条件に自分を愛せるようになりました!と外側では発信している人もそれは自分を否定しちゃいけないと思い込んで念仏を唱えているお坊さんみたいな状態だと僕は思っています。(※個人の感想ね。)
自分を大切にする自己愛も自分を否定する自己嫌悪も繰り返しながらぼくらは一生を終えるんだと思います。
それでも大事なのは、否定、不安、嫌悪、恥、ジャッジメントなどなどあらゆる自分にそぐわないネガティブな感情と思い込みに寄り添い、出てくるたびにリリースするという意志です。
まったく自己否定しないぞ!と思う必要はないんですよ。ダメだなあと思うけど、それでも自分を大切にしようという領域を忘れさえしなければ、あなたの中にある自己愛は確実に応えてくれますよ。
自分を愛するスピリチュアルな方法
さて、なんとなく自己愛について良い感じに理解が進んだところで、次に実践方法をご紹介します。
①事実と思い込みを識別する
ぼくらは比較競争が得意な生き物なので、自分に対する評価のほとんどを他人にゆだねることがあります。
極端な例を出すと、自分が魅力的な人間か否かについて。それはどれだけ友達がいるかとか、どれだけインフルエンサーと付き合いがあるかとか?そういうわかりやすい指標で自分も周りも評価をすると思います。
でも、魅力的か否かというのは単なる人の相性の問題や、個人の価値判断基準によるところが大きいと思います。
事実と思い込みを識別するとは、自分が魅力的か否かについては、まあ、よくわかんないけど魅力的かもね。あるいは魅力的じゃないかもね、友達少ないし、くらいは事実になるでしょう。
しかし、思い込みとは、友達少ないし、よく人から嫌われてやり玉にあげられるから自分の性格や容姿はなんて醜いんだ。自分(周りも)なんてクソだ。と思い込む心の動きです。
これが一番自己愛から離れる自分自身に対する信念の力になります。
なので、事実は受け止め時には流しながらも、思い込みはリリースしていく方向にエネルギーをつかってみましょう。識別するのは自己愛を育むうえで必須能力のひとつです。
②自分のベストフレンドになる
友達や友人に親切にすることはなんの苦労もないけど、自分にはなかなかという人はそういう習慣ができていない可能性があります。思い込みや思考パターンなんかももちろんあるけどね。
だから、本当に仲の良い人(そんな相手がいなくてもイマジナリーフレンドでOK)に自分に対する今の言葉、行動するかどうかを自問してみましょう。
これは癖や習慣、ルーティンにしたほうがいいです。
そして、可能なら今週のテーマを1つもって、自分を愛する練習をしてみましょう。
例えば、鏡の前で自分のことめっちゃ好きだわ。っていうとか、1日のご褒美に何かを用意するとか。なんでもいいので自分が喜ぶことを中心にやってみましょう。
③それって欠点ですか?
自己受容のプロ、ジェフ・フォスター先輩の言葉を借りましょう。
物心つくようになると、自己否定、自己批判、罪悪感、恐れ、悲しみ、怒りなどの思考や感情がよくでてきます。
これをマイナス方向のネガティブな呪いのようなものとして捉えるのではなく、シンプルに自分を見つめなおす、学びやティーチャーとしてみましょう。
恐れがあるからこうすることができるなど実際にはメリットがあるからそれがでてきます。そしてそのメリットに対する対価が見合わないと思うのであれば、最終的にはそれを手放すか否かの選択をすればいいのです。
④起こるすべてまるっと愛する意志をもつ
自分を非難するようなジャッジメントは、自己愛のアンチテーゼになっています。
自分を愛することがなかなかできないのは、自分自身をネガティブなセルフトークでジャッジして、否定する方向にエネルギーの多くを消耗しているからです。
ただ、ジャッジメントのすべてが悪いというわけではなく、メリットもあります。お酒を飲んだら運転はやめましょうと車のナビが言ってくれることがあるのですが、それはまさにジャッジメント(理性)的な部分がなせる選択ですよね。
反対にジャッジメントの微妙な点は、否定的に精査したり、視野を狭くしたり、恥をかかせたり、自分自身を傷つけたりするために使用されると、有毒になる可能性が高いところです。
条件を付けるのがいいこともあれば、悪いこともあるってことです。
自己愛を学ぶ上で、強烈で大変な労力を使う可能性も大きいのですが、まるっとすべてを受け入れる練習と意志をもつことが大事になってくることがあります。
外側にも内側にもある、ポジティブなこともネガティブなことも何が起こってもありがとう、愛してるという勇気をもって過ごす日があってもいいでしょう。
これを補強してくれるのがマインドフルネスや瞑想になってきます。
⑤とにもかくにもセルフケア
外側の世界を軸に人生を進めると、ぼくらはついつい自分のために使う時間やエネルギーをセーブしなくなる残念な生き物です。
セルフケアって人それぞれいろんなアプローチがありますが、まずは自分の身体からみていくことをおすすめします。
例えば極端な食生活になっていないか、運動が適切かなどなどある程度わかりきった指標をベースにしつつ、自分の身体が喜ぶことを日課にしてみましょう。
そうすると、自分にとって喜ぶことはしてもいいんだと、身体でも心でも魂でもわかるようになっていきます。
⑥自分のために声をあげる
自分のために声をあげるとは、自分自身のサポーターに自分がなるということです。具体的には自分のニーズを自分で探し、それらを尊重することです。
あなたが大切にしたいこと。人生で大事にしている価値観。傷つけられるラインとはなんでしょうか?それらすべてを尊重しましょう。
自分自身のサポーター役を担うには、必要なことがあります。
それは何が自分の人生を不幸にするのか?落ち込むポイントはなにか?何が不安にさせるのかを特定することです。
そして、それが外側から脅かされるものであれば自己主張をする必要があります。
とはいえ、相手に対して、自分はこれを大事にしているんだ!と感情をむき出しにしたり、イライラをぶつけるのは非常にもったいないです。なぜならそれは不健全な関係になるからです。
ヘルシーに自分のサポーターになるとは、相手と自分とをちょうどイコールになるくらい尊重することを意味します。
⑦コアビリーフを探る旅に出る
コアビリーフとは核となる信念のことで、簡単に言えば無意識にある自分の思い込みやエゴです。
一説によると、ぼくらが今持っている価値観は0-8歳の間で起こる体験や感情感覚などをベースにつくられるといわれます。スピリチュアルな視点を入れれば、このベースには、0-8歳を超えて、前世や過去世、そして家族や家系で引き継いだもの、集合的無意識などを含むとされます。
これはなかなかタフな作業になりますが、自分を見つめるには最高のワークの1つです。
ポピュラーなコアビリーフとしては、「私はダメな人間である。」「価値がない。」「愛されていない。」「不安や心配をすれば、リスクを回避できる。」
なんてやつです。誰でも心に擦り傷くらいは負っていると思うのですが、魂の一部分に根付いたキズや汚れがコアビリーフになります。
例えば、昔のぼくだったら、自分のやりたいことをすると周りを傷つけたり迷惑をかけるから自分はなるべく出してはいけない。という信念がありました。
このコアビリーフは、自分が得をすることは、周りが損をすることだ。とか、良いことがあったら悪いことが起きるに違いないって感じのやつです。もうちょい深堀もできるんですけどね。
この子たちを探る方法はいろいろとあるんですが、以下の記事を参考にしてみてください。
自分を愛するようになると嫌われる?(自己愛のダークサイド)
さて、話は少し変わりますが、自己愛をなかなか実践できない人で周りの影響を受けやすい人に何かしらのヒントをお伝えしていきます。
前述のように、社会的にみれば自己愛というのはポピュラーな必須科目にはなっていないため、自己愛を大切にすると、周りから色んなダメ出しが来ると思います。
直接的な言葉でなくてもね。
- 自分からよりも他人から愛されて受け入れられるべきだ!
- 自分のニーズではなく他人のニーズを優先させよ!
- 現状がいちばん!(コンフォートゾーンはぬけないで)
- 不幸で不満をもつのが人間なのよ!
とりわけ自分を否定して、自分をあわれむような癖がとても強い人が自己愛を実践しようとするこういった声が妄想でも現実でも聞こえてくることはわりとあるあるなんじゃないでしょうか?
ぼく自身もこれだけセルフラブの大切さはわかっていながらも、自分を優先させたから誰かを傷つけてしまった、自分らしく自分を認めて大切にして生きると結局周りを不幸にしてしまう。
なんてことは今までの拙い人生の中で何度も繰り返すし、今でさえそういうゾーンにいくことはあります。人間だものです。
自己愛<他者愛の比較競争の図式がインプットされている人たちが周りにいた場合、あなたはたぶんブラックシープになる勇気が必要になってくるかもしれません。
羊は黒でも白でも、グレーでも虹色でもかわいい羊なんですけどね。
自分を愛せない人のための考え方
自己愛をテーマにして生きていくぞ!と思ってもまわりからの反対意見やエネルギーがあったらへこたれてしまうのが人間です。
そこを転換してナチュラルに無条件に自分を大切に生きていくぞ!って思える人なんてレアキャラですから安心しておきましょう。
周りからのバックアップどころか、非難ムードが漂うときに心のヒントに以下のことをしてみましょう。
①ぼくらは無条件の愛を知らない
お伝えしたとおり、ぼくらが教わる愛情のほとんどが条件がつきます。ギブ&テイクなんですよ。
自分の言うことを聞くから可愛い。周りから褒められるから偉い。社会的に認められるから立派とかとかですね。これがデフォルトな他人の言葉は無視しろとまではいいませんが、
そういった人たちからの扱いを個人(あなた)のパーソナリティーと同一視しないことがポイントになります。
ほら、エックハルトトールが言っていたじゃないですか、
デフォルトが条件付きの愛が当然と思っている人たちの言葉で腹立てたり、自分を責めるきっかけとするのは風邪ひいている人に対して、なんで風邪ひいたんだよ!っていうようなものですよ。
風邪は誰でも引きますからね。そして熱や咳で苦しんでいる人に対しては、え?大丈夫?お大事にね。って声掛けしてあげるのが一番です。
②他人は鏡映しだけど逆もまた然り
よくスピリチュアルな世界では、嫌な人や自分に対して攻撃的な人は、あなた自身の心のダークサイドを反映しているといわれます。
例えば、自分には味方になってくれるような人じゃなくて敵ばかりがいると思い込んでいるから、そういう人たちが目の前に現れるなんてやつです。
自己愛をやっていこうと思って、周りに拒否ばかりするような人たちをみたら、自分の心にしこりがあるからだって考えるのも全然いいんですが、そうではなく、
その相手が相手自身をどう扱っているかが反映されているだけ。とも言えるんですよ。つまり、相手はあなたを拒否しているのではなく、相手自身を否定しているんですよ。
このコンセプトをもっていると、自分はまだまだ自己愛が足りないだという不足感ループにハマることなく相手や周りの世界と一定の境界線を敷きながら、進むことができるので自分を臆せず大切にすることができます。
みんな誰しも不安でエネルギーが乱れているとき、もし綺麗なものをみたら自分の方に引きずりたくなりますよ。弱いですから。
自分を愛するための名言集
最後に、それでもなかなか自分を愛せないぞ。っていう人へそれを後押しする名言集をお届けします。
上に挙げた名言を言っている人たちの本をご紹介します。
全部を読んではいませんが、もっと自分を愛してごらんはシンプルだけど繰り返し読みたくなる言葉がちりばめられています。
自分を愛してもいいんですよもっと
自己愛は、このブログでも何度も言っているしそんなのわかっているんだよって人も多いんだと思います。
でも改めて文章にすると、やっぱり自分を大切にするのってめちゃくちゃいいですよ。エネルギーフロウが本当にスムーズになります。
空を見上げて自分めっちゃいいわ。とか、落ち込んでいても、ダメな自分ごと大切にしてみようとか、周りが言ってくれなくても自分は言えますからね。
経営者やうまくいっている人は、自分めっちゃ好きやわ。と紙に書いて枕元に忍ばせているみたいな話をよく耳にしますが、これはセルフラブの初歩中の初歩かもしれませんね。
経営者やうまくいく人になる必要もないんですけど、良いところもダメなところも含めて、今の自分が最高です。を言葉でも心でもいいから言ってみる日を作ってみるのはいかがでしょうか?
最近、4歳になる息子がドラムをやりたがっていて、難聴なのにドラムとかおもろいんか?って思うけど、彼の世界をリスペクトして、他人をやっかむ形じゃない自己愛・セルフラブあふれる人間になってほしいなと心から思うのです。とりあえず、サウンドオブメタルを一緒にみようとおもいます。
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。