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言の葉使い

身体、性別、煩悶

触媒揃いアルス・マグナは物語る

計算機にこの魔術、使えるかな

一つ目の魂持たぬ者にちゃんと言えるかな

『出でよ精神、相互理解は奇々怪々』

言葉は稀に翻って相手に到る

まるで飼い犬が首輪を外した途端

野犬になって牙を剥くよう

従順な言葉よ、どこにいる

他者を感化させる言葉は懐に入ってから爆発し

切りつける言葉は受けた本人の脆弱性が見つかったとき

意思疎通の成果は六、七割

僕と君の会話は『お約束』で

答え合わせに終始する

何故だ?と思案に耽り俯けば

なるほど影が似てるせいか

太陽の表情は少ないけれど

影は人の数だけあるもの

抑圧された影、今にも壊れそうな影

その抱える影が似てるせい

いつだってこんな伝達をしていたい

言葉の精錬される工房は強烈性で建てられた

既往歴から意味の煙がくゆり昇れば

上昇するにつれてどんどん鋭くなり

喉頭をなぞる頃には立派なお呪い

往なすか躱すか守るかは相手の練度次第

錬成された言葉は思いやりが混じって

心が広がり、孤独は少しの間くびれる

空虚な言葉だって興味の無さからか

その人自身の適応からくるものと伝わる

必ずや影響を及ぼす総ての言葉は

意識的か無意識的にか関わらず

『変えてしまう』性質がある

普遍の真理が七色に光輝を放って

今日も人と人とに懸かり色付ける

がらんどうな言葉よ、どこにある

可塑性の心を引き摺って

意識して人を傷付けるか

無意識に人を救うか

さあ、僕とあなたの影は似ているだろうか

ペドロ

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