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HERO

あなたが愛を奏でるとき

聴衆がいようといまいと関係無い

何故ならまず、あなたが愛の音色に酔いしれてしまうから

音楽を奏でてその音色を聞かない奏者がどこにいようか

がらんどうでも盛況でも関係無い

あなたは往来で演奏する

その時、この人に音を届けて

あの人には届けないという選別はするだろうか

そこに取引はあるだろうか

それは全くの無条件ではないか

溢れたものを与えただけだ

厳密には与えるという意図は無いかもしれない

聴衆がいたら嬉しいに違いない

聞いてくれるだけで何故嬉しいのだろう?

与える機会を与えてくれる存在だからだ

つまり、存在してくれるだけで有り難いんだ

見返りなんて念頭に無い

世の無条件の愛は滅私奉公に

自己犠牲に成り替わってしまった

愛は異性間、同性間の愛情に成り替わった

愛情は注文が多い

愛は沈黙だ

愛情は支配と依存、愛は力と自立

ある時誰かに愛情を使う

消費するもの捻出されるべきもの

あるいは遣り繰りするものだから

それに見合った対価を要求するのは必然に思える

ある時愛に溢れていて

自分はもう満たされているからと

特に理由や思惑と関係無く伝播する

それで御仕舞いだ

ある時愛情を欲する

そうなったら対価を支払わなければ

需要を満たさねば

小綺麗にして、知識を身に付け、体を逞しくして

魅力を三行にまとめて市場へ出る

契約は締結するかもしれないし、しないかもしれない

市場での価値は乱気流のようだ

誰かにとって価値があるとは

快感もあるが操られる隙でもある

水面下で起きているのは需要を満たし続ける努力

必ずその握力は尽きる運命だ

あなたは草臥れてしまう

愛の溢れた人がたった一人通りかかると

その尋常ならざる在り方に頭脳が混乱する

この私にも?こんな私に?

その通り

条件を知らない音楽は誰の耳にも辿り着く

慰めや哀れみとは無縁の真理の一端

誰にも支配され得ない自立した力は

喋らず動かず意図せず

されど美しいじゃじゃ馬のよう

孤独の群衆にいて際立つ

その人はまさしく、孤高である

ペドロ

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