今回はインナーチャイルドです。
内なるこどもです。
※この記事は、心理学で生まれたインナーチャイルドとスピリチュアルな文脈で使われるインナーチャイルドの違いを明らかにして、どうすればインナーチャイルドを癒して「いま」の自分に活かせるかヒントをお伝えする内容になります。
「インナーチャイルド」ってよく耳にするけど、ことばの定義や意味も曖昧で、少し整理が必要ですよね。
しかも、それを癒すってちょっとよくわかりません。狭義の捉え方、広義における意味などをみていき、インナーチャイルドを癒す方法などをお伝えしていきます。
インナーチャイルドとはなにか?
心理学、そしてヒーリングなどにおいて使われるインナーチャイルドですが、前者と後者でじゃっかん使われ方が違います。また、ぼくのイメージするインナーチャイルドもちょっと違うので、そのあたりをみていきましょう。
ちなみに、インナーチャイルドは日本語に直訳すると「内なるこども」=「だれの心にもあるとされる子供の頃の自分の記憶(感情、経験)」なんて感じになります。
心理学におけるインナーチャイルド
インナーチャイルドで有名な本は、「HOME COMING -Reclaiming and Championing Your Inner Child-」です。アメリカの教育者、ジョン・ブラッドショーさんが書いた本ですね。邦題は、「インナーチャイルド―本当のあなたを取り戻す方法―」です。
年代としては、1980年頃にアメリカから入ってきたことばで、上の本によると、インナーチャイルドは「適応的(または順応的)子どもの自我状態」とされています。
ちょっと、わかりにくいですが、簡単に言うと、自分の幼少期の感情や記憶・経験ですね。
例えば、親にしつけを受けることで、Aという状況の時はBという反応をしたほうが良い。なんて順応していく過程だったり、その決定だったりですね。つまり環境がつくった子どものころの自分って感じです。
まあ、ぼく心理学者じゃないんで、もっと詳しい方いたら教えてください。要点は、過去の自分、幼少期の自分です。
スピリチュアルにおけるインナーチャイルド
スピリチュアルにおけるインナーチャイルドも日本に入ってきたのは同じで、1980年代の「ニューエイジブーム」(スピリチュアルブーム)の一環で入ってきました。心理学でもスピリチュアルでも使われるようになったのはたぶんここにあるんでしょうね。
心理学におけるインナーチャイルドとほぼスピリチュアルにおけるインナーチャイルドは同じですが、おそらく、スピリチュアルにおける方は、過去だけでなく、「過去世」も含んでいる点で違いがあります。
過去だけの軸では捉えられないトラウマや傷を、スピリチュアルな視点でみると、広く「過去世」まで捉えているのではないでしょうか。
カルマなんてことばで表す方もいます。インナーチャイルドが傷付くのは今の人生だけではないという考え方ですね。
ぼくのイメージするインナーチャイルド
ぼくのイメージするインナーチャイルドは、もう少し広いです。
心理学の過去も、スピリチュアルの過去世ももちろん入るのですが、もっと本質的な魂の部分も含みます。イメージで捉えているので抽象的な表現になってしまいますが、「魂」が一番近いです。
だから、インナーチャイルドは言葉通りに必ずしも子ども状態とは限らないし、誰にでもあるモノです。魂の部分のあなたというイメージですね。
まあ、ぼくらは過去や過去世だけでなく、パラレルセルフ(パラレルワールド)にもほぼ無限に存在しているので、どこにあなたの傷付いたあなたがいるのかわかりません。
なのでヒーリングセッションのときは、多角的にインナーチャイルドをみるようにしています。
まあ、インナーチャイルドの意味はどれが不正解とか正解とか別にないので、自由に捉えて、もしあなたがインナーチャイルド癒してぇなあ。と思ったらイメージできるインナーチャイルドでOKです。
鍋にルールなしとまったく同じでインナーチャイルドにもルールなしですね。
インナーチャイルドと今の人生
インナーチャイルドが今の人生に影響を与えています。
過去の幼少期の経験できたトラウマだけでなく、過去世が引き継いだモノ、また魂がもっとこうしたら楽だよ。なんていう事もあります。
ぼくがセッションでみると、トラウマや過去世だけでなく、ああしなければ。こうしなければ。と義務感や主に社会的ルールで物事を推し量るなんて人はインナーチャイルドが傷付いてるひとが多いです。
ここでいう「傷付く」は痛みや苦しみを伴うというわけではなくて、本来の自分と今の自分にギャップがあってインナーチャイルドがアドバイスをくれているのに無視しているなんて感じです(笑)
少し話が脱線しますが、インナーチャイルド→今の人生という一定方向だけでなく、
インナーチャイルド⇔今の人生
というように相互関係があるモノとも捉えておいてもいいかもしれません。今の人生が循環すればインナーチャイルドも喜ぶし、インナーチャイルドを癒せば今の人生も循環するよ。なんてイメージですね。
トラウマだけでなく、魂の叫び的なモノまで、インナーチャイルドの声をちょっと聞いてあげると、いまに気付きがもらえるので少し見つめ直してもいいかもしれません。
また、幼少期に、主に親からもらった感覚や感情は、思い込みやクセとして必ずあなたに影響していきます。良くも悪くも親離れ、子離れするのに、インナーチャイルドの声を聞くというのはちょこっと大切になってくるかもしれません。
インナーチャイルドが傷付く過程のパターン
インナーチャイルドは癒すとか癒せないという文脈で使われます。なので、癒すということは傷付く過程や出来事があります。
なので、どういった過程で傷付くのかについてまずはみていきましょう。これも過去、過去世なんて感じでパターン分けしてお伝えしたほうが伝わりやすいのでみていきましょう。
過去の体験やトラウマ
インナーチャイルドが傷付くひとつは、心理学でも言われますが、過去の体験やトラウマです。
幼少期の苦しい体験から、自分では気が付きにくい親や学校の教えでつくられた思考のルールや考えのクセみたいなものも、インナーチャイルドが傷付く原因になります。
大人になってからぼくらは、本当の自分ってなんだっけ?って思い悩むのは、親や学校の抑圧の可能性がめちゃくちゃ高いです。身体の痛みや心の痛みがあれば気が付くことは容易ですが、
○○なんだから○○しなきゃ!などの抑圧的なしつけや学校の教えは「理にかなっていそう」で「正しそう」だからかなりやっかいな部分=気が付きにくい部分もあるかもしれませんね。
過去世からの引継ぎ
スピリチュアルな世界でいわれますが、癒しが必要なインナーチャイルドのひとつに過去世から引き継いだカルマ的なモノがあります。
例えば、過去世で、想い焦がれていた人と様々な状況が原因で一緒になれなかった、親に愛をもらえなかった、食べ物を粗末にした、などなど様々です。
ぼくらの魂は生まれ変わるという前提にたつと、今の人生と過去の人生は深いつながりがあり、インナーチャイルドもそこに深く関わってきます。
現在進行形
現在進行形でインナーチャイルドを傷付けている場合もあります。
インナーチャイルドはあなたをガイドしてくれるめちゃくちゃ可愛い存在です。スピリチュアルな文脈において姿や形が「子ども」とはもちろん限りません。心理学においてはそうですがね(笑)
もし、あなたが今の人生で自分に、自分の心とはチグハグな行動や言動で凝り固まっていたとしたら、インナーチャイルドは激おこです(笑)自分に敏感であるひとなら、なんかうまくいかない。身体も心も疲れやすいなんて変化に気が付くかもしれません。
良くも悪くも正直さに欠けるひとは、インナーチャイルドが「そっちじゃないで~!」って教えてくれているのに気づこうとはしないですね。
なんとなくイメージが付きましたでしょうか?インナーチャイルドはあなたを困らせたり、しんどくさせるような存在ではもちろんありません。別の分身のあなたで、あなたの一部で、ガイドしてくれる存在です。
守護霊や守護天使より強力なパートナーになっているかもしれませんね。
インナーチャイルドは癒せない?
よく、インナーチャイルドは幻想だから、癒せないよ!なんてことを言われたり、スピ系に抵抗がある方が論じていますね。まあ、そもそもインナーチャイルドなんていないとしている立場からの方もいるので、癒すも癒せないもないんですが(笑)
インナーチャイルドは、今まで説明してきたように、その存在に気付くのが難しいひともいたり、自分の一部なので気が付きたくないひともいます。
ほぼすべてのシチュエーションにおいて、インナーチャイルドはいまの人生へのメッセージになっているので、今までの自分が壊されちゃう的な恐怖心があるひともいるでしょう。
そして、その癒し方も、人それぞれアプローチが違うため、なかなか理解しにくいところがあるだろうな。という感覚はわかります。
ただ、インナーチャイルドは誰にでもいるし、また癒せます。「癒す」という言い方がカウンセリングっぽくてしっくりこないところもありますね。というのも、人それぞれ状況が異なるので、癒す=気付くだけ、思い出すだけ。なんて方もけっこういるからです。
インナーチャイルドを癒す=メッセージを聞くだけ。なんて人もいますね。なので「癒す」を皆さんそれぞれが好きな言い方に置き換えて、あくまで「いま」の自分にフォーカスするという心構えがぼくは大切にはなってくるのかなと感じます。
傷付いたインナーチャイルドを癒す方法
インナーチャイルドを癒す方法は状況によって、様々なアプローチがあるので、ぼくが思いつくものをご紹介しておきます。
もちろん、信頼できるヒーラーさんやカウンセラーにお願いするのもありですが、最終的にはいまのあなたが自分で気づいて向き合うことが最も大切になってくるとぼくは思いますよ。
①インナーチャイルドを知る
まずは、自分がどの状況で、どんな場面で、いつ彼・彼女を傷つけたのかな?って思い返して、見つめ直すことが第一歩になります。
自分がもし○○にトラウマがあるなんてひとはわかりやすいですが、そうでない人の方が、多数なのではないかなと感じています。
そういう方は、Aという状況では常にBという選択をしているな。とか、Aさんみたいなタイプの人は何故か苦手なんだよな。とか、自分の癖を発見してあげるといいかもしれません。
もちろん、信頼している人からグサッと言われるのもアリです。まあ、インナーチャイルドが傷付くことはまったく悪いことではなくて、いまの人生に活かせるチャンスであり、そういう機会はギフトになるので。
②「いま」と照らし合わせる
よく、インナーチャイルドを癒すことあるいは、トラウマの解消で、悲しみに浸りなさいとか、怒りをぶつけろ!とかかなり攻撃的な癒し方をお伝えしている本やブログをみかけますが、ぼくは以前も言っていますが、それに関してはめちゃくちゃ反対です(笑)
悲しみに浸ることでネガティブオーラ満点になると、そこから余計な考えや感情でまた自分を傷つけます、そして怒りをぶつけることで、それが反射して自分に返ってくる結果、また自分を傷つけます。ぼくらは思っている以上にめちゃくちゃ弱いです(笑)
なので、癒す過程では、悲しみを感じたり、怒りを感じたりすることもあるかもしれませんが、それが「いま」とどう関わっているかそっちに焦点をずらしてあげましょう。ネガティブな感情に入り浸る必要はまったくありません。
トラウマ系でネガティブな感情が沸いてこない場合でも、インナーチャイルドを癒せば「いま」の人生がどう変わっていくか、どう変わるのかと想像してあげてみてください。
インナーチャイルドが傷付くこと、トラウマを抱くことは、確かに辛さを伴うときがありますが、ギフトになることはぼくが意図します。
③自分の声を聞いてあげて
インナーチャイルドを癒すには、自分の心の声を聞くのが一番です。本当に自分が進みたい道を行っているのか、他人の声や環境に引っ張られ過ぎていないかな。なんて、自分を見つめ直してあげてみてください。
もし、自分がわけわからんってひとは、親じゃなくて信頼できる人に聞いてもいいでしょう。新たな気付きが得られるかもしれませんね。
結局、魂がビンビン、素直な方向性を向いていれば、トラウマがあったとしても、インナーチャイルドが傷付いていたとしても、勝手に癒えて、元気になっていきますよ。
まとめ:インナーチャイルドって言葉は重要ではなくて
ぼく自身、インナーチャイルドという言葉の定義とかけっこうあやふやで、そこにこだわりがないので、お伝えしておきたいのですが、私のインナーチャイルド傷付いてるのかな?やばいな。。なんて不安に思うこと必要はもちろんないです(笑)
生きていれば、嫌なこと辛いこと、過去の自分が引き継いでいるトラウマや体験は誰にでもあります。ぼくももちろんありまくりです(笑)それをインナーチャイルドっていう便利な固有名詞で表しただけです。
大切なのは、「いま」にフォーカスすることだし、自分が「大切」だと感じていた思い込み、過去の辛い体験、インナーチャイルドが傷付いた過程に気が付いて、「いま」の人生に活かすことだとぼくはおもっています。
子どもみたいに、よだれべちょべちょに垂らしながら、へらへら笑って生きていくのが案外一番正解かもしれませんね。(笑)
インナーチャイルドを癒すワーク!的な感じで肩の力をいれてやってはいませんが、もしヒーリングセッション受けたい方がいればぜひお問い合わせください。
Twitterやコメントで質問やご意見などあればぜひ言ってください、いつもありがとうございます!
自分で傷を癒やすぞ、と言う人は以下の記事も参考にしてみてください。
すごく、参考になりました
今まで、怒りやネガティブに浸る方法をとっては
自己嫌悪カウンターによって、自分をメッタ刺しにしていました
「子供みたいに、よだれべちべちょに垂らしながら、へらへら笑って生きていくのが案外一番正解…」
本当に、そうかもしれませんね
チャイルドを癒すということから、すごくちゃんと??しなければと思ってしまいますけど
本当は、心を軽くして、子供のような??純粋なパワーを取り戻すのが正しいのなら
むしろ、チャイルド??にならなければいけないという、とても重要なことに気づかせていただきました