地上の人々の目覚めにより
支える者は立ち去った
天が大地と一体となるまで時間はかからないかに思えたが
天はいつまで経っても降ってこない
ブナの木が生い茂る天から木葉が降り注ぐ
その葉脈には幾万もの天に関する情報を含有している
大地にいる人々はいつか天が降ってきて大地を浄化すると考える者と
木葉から学び大地を天に変える者とで分かれた
長い時が経ち、大地の人々は天に関心が無くなっていた
その無関心さの根源は充溢だった
機は熟した
熟れた果実が落下するように天と大地は邂逅を果たした
ブナの木を揺すぶった者達は語る
『我々の意図を汲んで下さり感謝します』
『木葉が舞ったのはアトランダムの結果ではありません』
『天と大地が出逢うのは有り得ませんでした』
『侵略も上下関係もあってはならないからです』
『同胞よ、これからは我々とあなた方との知恵を合わせて宇宙をデザインしていきましょう』
天と天の邂逅は果たされた
ペドロ