生とはなんだろう。
命を授かってから死が始まるなら生とは死ではないか。
死んだら今度は生のことばかり考えるのだろうか。
なんだかちぐはぐではないか。
左目のみで死を見ると恐怖となる。
右目のみで生を見ると苦しみに。
両の眼で見た。
それは楽しさだった。
生と死を直視するしかない。
しかし実際は見なくてもいい。
なぜなら必要なのは見ると決める覚悟であり、勇気だからだ。
片目で見るとき、人は死ぬために生きる。
両目で見るとき、人は生きるために生きる。
覚悟を決めれば魔物に映らず、それは人生を彩る深みとなる。
ペドロ